カメラ機能は、液晶面に100万画素、裏面に800万画素のカメラを搭載している。そして、双方とも裏面照射CMOSセンサーを採用しており、ビデオチャットはもちろん、裏面米良を利用した写真も高画質で撮影できる。無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANおよびBluetooth 3.0で、3Gは非搭載。センサー類は、照度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、加速度センサー、GPSを搭載している。

ところで、Xperia Tablet SはIPX4準拠の防滴性能を備えている。浴室など、水が盛大に降り注ぐ環境での利用には対応しないものの、台所などで水仕事をしながらや、濡れた手でも安心して利用できる。利用場所が広がるという意味で、防滴性能が備わった点は大きな魅力といえる。反面、防滴性能を発揮させるには、下部マルチコネクターに専用のカバーを取り付けておく必要があるものの、充電時には外さなければならず、かなり面倒。この点は少々気になった。

マルチコネクターには、付属の専用USBケーブルやオプションのHDMIアダプターケーブル、USB機器を接続するための、USBホストアダプターケーブルなどが利用できる

充電は、専用USBケーブルに付属のACアダプターを接続して行う。ACアダプターの出力は5V/1.5Aで、5V/2A出力対応の汎用USB充電アダプターでも充電できた

PCのUSB 2.0コネクタに接続しても、「充電していません」と表示され充電できなかった

液晶パネル上部には、100万画素の裏面照射CMOSセンサーを利用するカメラを搭載

高音質スピーカーで映像や音楽が大迫力

裏面下部にはステレオスピーカーを搭載するが、このスピーカーはタブレットに搭載されるスピーカーとしてはかなり高音質となっている。出力は2Wと、このクラスとしてはかなりの大出力で、再生レンジも750~16,000Hzのワイドレンジとなっている。また、このスピーカーは、ソニーの高音質デジタルアンプ「S-Master」によって駆動されるとともに、ワイドレンジでフラットな音を再現する「Clear phase」をオンにすると、さらに再生レンジが広がる。他にも、音を歪ませることなく音圧を高める「xLOUD」や、仮想5.1チャンネルサラウンドの音場を作り出す「S-Force」、ファイルが変わってもボリュームを一定に維持する「ダイナミックノーマライザー」といった様々なサウンド技術を搭載しており、タブレットとは思えないほどに音質にとことんこだわっている。

実際に、手持ちの音楽ファイルや動画ファイルを再生させてみても、タブレットの小さなスピーカーからとは思えない、迫力の音が再生され、かなり驚かされる。液晶の表示品質の高さと合わせ、AV能力に優れるタブレットと言える。

背面下部のステレオスピーカーは、出力が2Wと大出力で、750~16,000Hzのワイドレンジ仕様。アンプにはソニーの高音質デジタルアンプ「S-Master」を採用。大音量でも音が割れず、タブレットとは思えない迫力のサウンドが再生できる

「CrearAudio+」を有効にすると、再生する音楽や映像データに応じて最適の音質設定が自動設定される。また、「ダイナミックノーマライザー」を有効にすると、ファイルが変わってもボリュームが一定に維持される

イコライザー機能で音質設定を自在にカスタマイズすることも可能だ