ソニー、ポータブルヘッドホンアンプ参入 - DAC内蔵で96kHz/24bitにも対応

ソニーは8月27日、ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1」を発表した。発売は10月10日。希望小売価格は49,350円となっている。

PHA-1は、DAC内蔵タイプのポータブルヘッドホンアンプだ。DACは、Wolfson Microelectronics製のWM8740ICを採用。オペアンプにはTexas Instrument(テキサス・インスツルメンツ)製LME49860、出力段は同じくTexas Instrument製TPA6120採用したOCL構成となっている。OCL構成とは、アウトプットコンデンサーを使用せずにダイレクトにヘッドホンを駆動するものだ。

35μmの厚膜銅箔プリント基板や、オーディオ用フィルムコンデンサーを使用するなど、高音質設計を採用しており、アナログ回路とデジタル回路の分離により、干渉も抑えられている。

入力インタフェースは、iPod/iPhone/iPad用のデジタル接続端子、スマートフォンやウォークマンなどを接続するAUDIO IN端子、USBポートを装備する。

USBポートはPC接続用で、USBオーディオとして動作させる場合に使用する。この場合、Asynchronous(非同期方式)モードで動作する。対応フォーマットは96kHz/24bitまでで、Windows環境でもドライバーレスで使用可能だ。

ヘッドホン端子は3.5mmステレオミニジャックで、対応インピーダンスは8～300Ωだ。最大出力は8Ω負荷時が約175mW×2で、300Ω負荷時でも26mW×2のパワーを利用できる(ゲイン切り換えスイッチ付き)。

電源は内蔵式のリチウムイオン充電池とUSBバスパワーだ。充電時間は約4.5時間で、電池持続時間は、アナログ接続時が約10時間、iPod/iPhone/iPadデジタル接続時が約5時間となっている。ケースはアルミ製で、亜鉛ダイキャスト製のダンパーも装備される。本体サイズは、約W67×D130×H26mmで、重量は約220g。