ゲーマーにとっては、すっかりおなじみになったデルのゲーミングPCのブランド「ALIENWARE」。インテルの第3世代のIntel Coreプロセッサの登場にあわせてラインナップが刷新され、よりパワフルなマシンに生まれ変わっている。今回は、そのうちノートパソコンとしては最大級の18.4型のフルHD液晶ディスプレイを搭載する「ALIENWARE M18x」を紹介しよう。

天面にはエイリアンの顔をモチーフにしたロゴがあしらわれており、マシン稼働中に目などが白く光る

新ALIENWARE M18xは、基本構成の違いで「スタンダード」、「プレミアム」、「プラチナ」の3モデルが用意されている。今回試用したのはプレミアムモデルをベースにしたマシンで、プロセッサにIntel Core i7-3720QM(2.60GHz、ターボ・ブースト時最大3.60GHz)を採用し、グラフィックスカードにAMD Radeon HD 7970Mを2基搭載してCrossFireXを構築したもの。また、ストレージは高速処理用の64GB SSDと500GB SATA HDDを組み合わせた構成で、メモリは6GBを装備していた。

底面には、「DESIGNED BY ALIENWARE」と記されたメタルプレートが埋め込まれている。バッテリーのインジケーターや通風孔などもSF風にデザインされており、細部にこだわりが感じられる

デルのオンラインストアでは、CPUやグラフィックスカードのBTOオプションが複数用意されており、構成を変更してパワーアップを図ったり、価格を抑えたりすることができる。例えば、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce GTX 675Mを2基用いたSLI構成に変更することも可能。用途や必要なパフォーマンスに合わせて選ぶといいだろう。

参考のためベンチマークソフトのPCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは4682を記録。3DMark11ではP9890というとんでもないスコアが出た。ハイエンドデスクトップに迫る性能で、「宇宙最強」ノートPCという謳い文句にも納得。グラフィックスのパワーが十分に発揮されているといえるだろう。最新の3Dゲームでも、フルHDで美麗なグラフィックを存分に楽しめるはず。コアなゲーマーも満足できるパフォーマンスだ。

ちなみに、Windowsエクスペリエンス インデックスは、グラフィックスとゲーム用グラフィックスが最高値の7.9を記録したほか、プロセッサやメモリ、プライマリ ハードディスクがいずれも7.6と非常に高い数値になった。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサとメモリの数値が突出しているのが分かる

またCINEBENCH R11.5では、OpenGLが70.16fps、CPUが6.79ptsと、これも高い結果が出た。BTOではCPUにIntel Core i7-3920XMの上限動作周波数を4.1GHzに引き上げたオーバークロック版や、512GBのSSDも選択可能なので、さらに上を目指したいユーザーは、より上位の構成を選択してはいかがだろうか。

CINEBENCH R11.5(64bit)の計測結果。OpenGLが70.16fps、CPUが6.79ptsと高い数値を記録した

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