FileMakerのデータベースをiOSデバイスで利用するためのアプリケーション、FileMaker Goもバージョン12となった。なんといっても大きな変更点は、無料のアプリケーションとなったことだ。FileMaker Pro 12を導入したら、ぜひiOS版をApp Storeからダウンロードして試してみよう。

注:前述のとおり、FileMaker Go 12ではFileMaker Pro 11以前のファイルが開けないため、「FileMaker Go 11 for iPad」「FileMaker Go 11 for iPhone」も現行価格のままApp Storeで販売される(iPad版が3,450円、iPhone版が1,700円)。

画像だけでなくビデオやオーディオもデバイスで録画・録音し、直接データベースのオブジェクトフィールドに記録できるようになった(図21)。FileMaker Go内での動画などの再生もできる。

図21 これはiPhoneの画面。オブジェクトフィールドをタップすると、このような表示になる。いずれかをタップして、オブジェクトフィールドにさまざまなタイプのデータを追加できる

図22 iPhoneでデータを書き出す設定。これらの形式で書き出せる

FileMaker Goから、Excel/CSV/タブ区切り/dBase/HTML/Merge形式でデータを書き出し、FileMaker Goに保存したりメールで送信したりすることもできるようになった(図22)。

バージョン12ではマルチタスキングに対応し、他のアプリケーションに切り替えた後でFileMaker Goに戻ったときに、切り替え前の状態が復元される。

このほか、FileMaker Pro側であらかじめ位置情報を取得するモバイル関数の設定をしておけば、iOSデバイスで使っているときの位置情報を取得し、物流などの追跡や記録に活用できるといった新機能もある。


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