デジタルカメラで撮影した写真をパソコンで管理している人は少なくないはず。しかし、データが溜まってくると管理がめんどうになり、過去の写真を見直す機会も減ってくる。その結果、せっかくの貴重な思い出がハードディスクの肥やしになってしまいがち。本機には、それを防ぐための機能が搭載されている。「マイフォトミュージアム」と呼ばれる機能で、パソコンに取り込んだ写真を解析して自動でアルバムを作成することができる。

「マイフォトミュージアム」のデスクトップガジェット。パソコンで自動に作成されたアルバムへの招待状(チケット)が自動的に届き、表示される

アルバムが作成されると、デスクトップガジェットに「チケット」と呼ばれる招待状が届く。そのチケットをクリックすると写真のテーマに合わせてデザインされたアルバムを再生することができる。

例えば、2月に撮影した写真だけをまとめた「梅の花咲く2月展」というアルバムや、思い出が薄れ始める3カ月前の写真を集めた「3カ月前展」というアルバムなどが、完全にパソコン任せで作成・再生できるのだ。アルバムはBGM付きで、写真が画面上に楽しげにレイアウトされているので、撮影してから一度も見直していないような写真にもついつい見入ってしまう。そのため「あれ、こんな写真撮ってたっけ」という新鮮な驚きに出会うことができておもしろい。

「マイフォトミュージアム」でアルバムを再生しているところ。楽しげにデザインされており、写真を違った角度から楽しむことができる

ちなみに、アルバムが作成されるタイミングは約60種類もあり、条件さえ合えば毎日でもチケットがデスクトップガジェットに届く。

一度作成されたアルバムは、チケットブック画面に保存されているため、好きなときに簡単に見返すことができる。また、アルバムの中から写真を選んでプリントすることも容易だ。

チケットブックのチケット一覧画面。見ていないアルバム、見たアルバム、お気に入り、と3つに分類して管理されている。チケットはそれぞれ10枚までストックしておくことができる

もっとも、写真によっては個別に閲覧・編集したい場合もあるだろう。そうしたときに役立つのが「Corel Digital Studio for FUJITSU」だ。これは、写真編集とムービー作成のためのソフトウェアで、簡単な操作で写真や動画を整理したり、Webにアップロードしたりできる。写真と動画を組み合わせてBDビデオをつくることも可能だ。

「Corel Digital Studio for FUJITSU」の画面。写真や動画を整理したり、ビデオディスクやポストカードをつくったり、YouTubeなどにアップロードして友達と共有したりすることができる

「Corel Digital Studio for FUJITSU」には、写真や動画の簡易編集機能も搭載されている

Corel Digital Studioのビュアー画面では、写真のサムネイル表示のほか、カレンダー表示に切り替えることもできる。そのため、旅行のときの写真のように撮影日が特定できるものも探しやすい。なおデスクトップマシンの「FMV ESPRIMO FH77/GD」では、さらに顔検出技術を利用して人物ごとに自動で分類することも可能とのこと。家族や友達の写真をよく撮る人はぜひチェックしてみてほしい。

「Corel Digital Studio for FUJITSU」のビュアー画面は、カレンダー表示も可能。撮影した日付で写真を簡単に探し出すことができる

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