続いて、全回答者にスマートフォンや携帯電話でよく使用する機能を聞いた質問では、メール(91.2%)、音声通話(74.2%)、インターネット(52.3%)が上位3項目となった。やはり、携帯電話/スマートフォンの根幹となる機能のニーズが高いようだ。

「スマートフォン/携帯電話で、よく使用する機能」への回答(複数回答可)資料:マイナビニュース」

無論iPhone 4Sでは、これらの機能がすべて利用可能だ。今回のアンケートでは、これら機能をau版、ソフトバンク版、それぞれで利用した際の使用感について調べていないが、以前マイナビニュースで紹介した株式会社イードの「iPhone 4S通信会社選択に関する満足度調査」に興味深い結果が示されている。

このイードの調査によると、iPhone 4S購入者のうち、通信キャリアに満足していると回答した割合は、au版が53%、ソフトバンク版が49%となり、auが4ポイント上回った。さらに、満足度の高い項目については、au版の購入者は、通話品質や通信速度を挙げるユーザーが多く、「通信エリアの広さ、圏外の少なさ」(61%)、「インターネットのつながりやすさ」(60%)、「インターネットの速さ」(53%)という結果となった。一方、ソフトバンク版の購入者は、「端末価格の安さ」(41%)「月々の料金の安さ」(40%)と、料金の安さを挙げる意見が多く、両通信キャリアの特長の違いが明らかになっている。

au版iPhone 4Sの機能も順次可能に

冒頭で触れたau版iPhone 4Sで一部機能が未対応となっている、iPhone、iPad、Mac、iPod touchなどとWi-Fi経由でビデオ通話ができる「FaceTime」、iOS 5搭載端末とテキストメッセージを送受信できる「iMessage」、iPhoneの留守番電話サービスである「ビジュアルボイスメール」、国際SMS、国際ローミング時の事業者選択機能は、2012年3月末までに順次対応する予定となっている。

既に、1月27日より全キャリアとの絵⽂字の送受信が可能となっており、3月13日にはEメールのリアルタイム受信が可能になる。これまでは、最短で15分に1回の受信だったが、今後はメールを即時受信が可能となる。SoftbankのiPhone用Eメール「i.softbank.jp」はメールの着信通知(You got a mail)を受けた後で、メールをダウンロードしてから確認する必要がある。これに対し、auの今回の対応は着信と同時に受信を完了するため、ロック画面上でも、通知と同時に送り主や件名まで受信できるようになり、誰からのメールかすぐ把握することができる。こういったことから今年4月以降、キャリアによるiPhoneの性能差はほぼなくなり、今後ますます両者の競争が期待される。

1月27日より、他キャリアのメールアドレスとの絵文字の送受信が可能になった

SMSが送受信できるメッセージアプリ。3月末までには、MMSとiMessageも利用可能になる

3月13日からはEメールのリアルタイム受信に対応。ロック中の画面表示をオンにしている場合の着信イメージ(左)と画面操作中の着信イメージ

au版iPhone4Sをお得に利用できる割引サービスが開始

なお、auでは2月14日から、固定通信サービスとの組み合わせで月々のスマートフォン料金が割引される「auスマートバリュー」の予約を開始した。「auひかり」やケーブルテレビなどの指定の固定通信サービスを利用していて、iPhone 4Sなどのauスマートフォンで「ISフラット」または「プランF(IS)シンプル」に加入しているユーザーが対象となり、 iPhoneの利用料金から、最大2年間、月々1,480円お得。例えば4人家族なら月々5,920円お得になる計算だ。もちろん、家族がiPhone以外のauスマートフォンを利用している場合でも適用対象となる。iPhone4Sを使いたいけど料金を安く抑えたいというユーザーは、auのiPhone 4Sを検討してみてはいかがだろうか。

auスマートバリュー