SH-06Dは、1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載し、約4.5インチHD NewモバイルASV液晶を搭載したスマートフォン。OSにはAndroid 2.3(Gingerbread)を搭載する。「(液晶テレビ)AQUOSの技術を結集した高画質エンジンで、圧倒的な高画質映像を楽しめる」(ドコモプロダクト部長・丸山誠治氏)のが特徴で、裸眼3Dにも対応する。NOTTVの2Dの映像を3D化することはできないが、3D情報が付与されたNOTTVの番組であれば、それを3Dとして表示して裸眼で3D映像を視聴することができる。
このほか、防水、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、有効800万画素カメラなども搭載したハイスペックモデルとなっている。本体カラーは3色で、ボディカラーに合わせた卓上ホルダが付属する。ホルダには横向きに設置し、自動的に操作しやすい「チャージングメニュー」に切り替わる。ホルダは背面にアンテナも装備しており、本体アンテナよりも受信感度が高いという。なお、本体アンテナとホルダのアンテナは、どちらか感度がいい方が自動的に選択されるそうだ。
N-06Dは、7インチ1280×800(WXGA)液晶を搭載したタブレット。OSはAndroid 2.3(Gingerbread)を採用する。3Gだけでなく、Xiにも対応。1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載している。
高音質のステレオスピーカーを備えているほか、原音を再現する音響技術「Audyssey」とサラウンド技術「SRSサラウンド」を搭載。音質にもこだわった。防水、ワンセグ、赤外線通信に加え、タブレットながらおサイフケータイもサポートする。
SH-06D、N-06Dはいずれも、「モバキャスに対応したドコモのハイエンド端末」という位置づけで、spモードなどの各ドコモサービスが利用できる。NOTTV普及のためには、端末が広がることが必要とのことで、mmbiの筆頭株主であるドコモは積極的に販売施策を実施する考え。今後、端末の拡充も図っていく意向で、今年上半期にはさらに5機種を準備。「この中にはグローバル端末(のモバキャス対応版)もある」(丸山氏)という。
なお、端末の発売に先駆け、「NOTTVモニターキャンペーン」といった企画も実施される。同キャンペーンは、NOTTVのサービスを体験してもらうことを目的にSH-06DとN-06Dのいずれかを無料で2週間利用できるというもの。実施期間はSH-06Dの発売から9月30日までで、ドコモショップまたはWebから申し込みが可能。期間中、最大で2万台を貸し出す。キャンペーンサイトのURLは「http://www.nottv-monitor.jp/」だ。
NOTTVが放送すべき番組とは
地上デジタル放送や衛星放送、ワンセグに加え、インターネット上の動画配信サービスもあるなかで、「NOTTVが放送するべき意味のあるものは何か」(mmbi常務取締役・小牧次郎氏)を考えた結果、同社は「ライブ」にこだわったという。小牧氏は、1週間のうち284時間が生放送という「圧倒的な生放送量」とアピールする。
ニコニコ生放送、Ustreamといったインターネット上の動画配信もライブのものが人気になっており、NOTTVは「ニコ生は似ている」(二木社長)が、最大の違いは、NOTTVが放送波を使っているという点。スマートフォンで動画配信を見る場合、同時に大量の人が見ようとすると、帯域が逼迫して通信が輻輳してしまう可能性がある。放送波の場合、大量の同報配信を行ってもそうした問題は起きないため、多くの人が同時に同じ生放送を見るという環境に適している。「そのため、NOTTVの強みはライブ」と小牧氏は強調する。
こうした生放送番組のうち、月~金曜の毎日10~17時という長時間番組「notty★LIVE7時間!」を放送する。押切もえさん、敦士さん、加藤夏希さん、磯山さやかさん、宮地真緒さん、赤井沙希さんがそれぞれ出演する。番組内では半分以上を中継が占め、それを支えるのが、ドコモのLTEサービスXi(クロッシィ)を使った中継システムだという。最新トレンド、芸能記者会見ノーカット、タワーレコードやドコモショップからの生中継なども計画されているそうだ。「雑誌や映画会社、テレビ局と連携し、日本の旬を実況中継する」と小牧氏はアピールする。