高精度の日本語変換と快適な文字入力

高性能な文字入力機能を備えているのも注目すべきポイント。キーボードアプリとして「NX!input powered by ATOK」がプリインストールされており、PC用のIMEである「ATOK」譲りの高精度な日本語変換を利用できるうえ、「ARROWS Tab Wi-Fi」に特化したさまざまなカスタマイズが施されている。

「NX!input powered by ATOK」で用意されている文字入力の方法は、フィーチャーフォン風の"テンキー"と、PCのキーボードと同じレイアウトの"QWERTY"、キーが50音順に並ぶ"50音"、画面をなぞって入力できる"手書き"、しゃべるだけで文字入力できる音声入力の5種類。

フィーチャーフォンなど一般的な携帯電話と同様の"テンキー"入力

PCのキーボードと同じレイアウトの"QWERTY"

キーが50音順に並ぶ"50音"

このうち"手書き"と音声入力は本キーボードアプリ独自の入力方法で、中でも"手書き"は特徴的だ。画面に表示されるマスに1文字ずつ手書きしていくようになっており、設定で画面内に表示するマスの数を5個から10個まで自由に増減できる。数を増やすとその分マスは小さくなってしまうが、すばやく連続的に文字入力したいときは都合がよいだろう。手書きに慣れていないときは、ミスをできるだけ減らして確実に入力できるようマスを少なめに設定し、大きく書けるようにしておくとよい。

画面を直接なぞって入力する"手書き"入力

"手書き"入力では1画面内の手書きエリアのマスを最大10個にすることが可能

音声認識によって文字入力できる音声入力

また、広い画面を活かして、"テンキー"と"QWERTY"のモードでも手書きエリアを同時に表示しておくことができる。"テンキー"では手書きエリアが常に表示され、左右いずれかの端にテンキーを配置する設定では3マスの手書きエリアを、左右両端にテンキーを一つずつ配置する設定では2マスの手書きエリアを利用できる。

"QWERTY"では、QWERTYキーボードのみを表示する設定と、QWERTYキーボードを左右に2分割して中央に2マスの手書きエリアを表示する設定の2種類から選択できる。両サイドにテンキーやQWERTYのキーボードを配置しておくことで、本体を両手で持ち、両手の親指でどんどん文字を入力していきながら、必要なときに手書きで文字入力するというハイブリッドな活用方法が可能になる。ユーザーの好みや習熟度に応じて、文字入力をより快適に、高速に行えるわけだ。

"テンキー"を両端に表示した状態

"QWERTY"キーボードを左右2分割したところ

家庭内での利用シーンに幅広く対応できる

本体を立てかけて使用できるクレードルも同梱される

Wi-Fiアクセスポイントが増えてきた昨今は外出時ももちろん実用可能だが、サイズが大きめのタブレットはやはり家庭内での使用がメインになる。

そういう意味で、防水や指紋認証、ワンセグのほか、頻繁に使用することになる文字入力機能の充実した「ARROWS Tab Wi-Fi」は、"タブレット"と"Wi-Fiモデル"の特性を最大限に活かした日常生活での使用に最適なモデルといえるだろう。

製品名 ARROWS Tab Wi-Fi
CPU OMAP4430 Dual Core 1.0GHz
メモリ 1GB
ストレージ容量 16GB/32GB
無線LAN IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR
カメラ フロント約130万画素、バック約510万画素
センサー GPS、加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、指紋センサー
バッテリ 動画再生時:約10時間/音楽再生時:約83時間/スタンバイ時:約2,900時間
インタフェース microUSB、3.5mmミニステレオジャック、microSD/microSDHCカード
サイズ/重量 約W262×H181×D11.3mm/約599kg
OS Android 3.2
価格 32GBモデルが6万円強、16GBモデル6万円前後
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