SDの業界標準規格策定に携わる1,000社以上のテクノロジー企業からなる世界規模の共同規格開発団体SDアソシエーションはこのほど、同団体による初の無線機能内蔵のSD標準規格「Wireless LAN SD」(無線LAN内蔵SD)を発表した。

「W」のシンボルマークはサーバーへのアップロードおよびP2P機能をサポートするウェブインターフェース規格。このほか、サーバーへのアップロードおよびホームネットワーク通信機能をサポートするホームネットワークインターフェース規格があり、「D」のシンボルマークが使われる。また、2つのシンボルマークで表された両方の無線通信機能を1枚で提供することも可能

Wireless LAN SD(無線LAN内蔵SD)は、SDメモリカードのストレージ標準規格に、ユビキタスな無線標準規格であるIEEE 802.11a/b/g/nを組み合わせたSDスタンダード。フルサイズのSD / SDHC / SDXC、およびmicroSD / SDHC / SDXCの各メモリカードに適用される。

同団体では、Wireless LAN SD(無線LAN内蔵SD)メモリカードを使用することで、カメラやビデオカメラで画像をサーバからワイヤレスでダウンロードできるほか、アクセスポイントがなくても、カメラから直接スマートフォンやタブレットへワイヤレスによるP2Pの写真や映像の転送が可能になるとしている。またホームネットワークでは、テレビなどの他の機器への無線コントロールポイントとして使用できるという。