JVCケンウッドは7日、CD/USBレシーバー「R-K731」と、スピーカーシステム「LS-K731」を発表した。いずれも発売は12月中旬で、希望小売価格はR-K731が50,400円、LS-K731が19,950円となっている。

「原音再生」をコンセプトに据えたケンウッドのアコースティック・サウンド・システム「Kseries」の新モデル。従来モデルはCDでの音楽聴取をメインに想定していたが、本モデルよりUSB対応を強化。iPodなどのデジタルオーディオプレイヤーの普及を踏まえ、USB経由で音楽再生する際、原音に忠実な音質を実現することを目指して開発された。

R-K731

「R-K731」はシルバーとブラックの2色をラインナップ

R-K731はCDのほか、iPodやiPhoneなどのオーディオプレイヤーを接続、あるいはUSBメモリ内に保存された音楽ファイルを再生できるCD/USBレシーバー。PCと接続して音楽を再生できるPC IN端子も背面に搭載している。デジタルデータのまま本機に転送されるので、PC内のノイズ干渉を受けずにクリアな温室での再生が可能だ。

また、音声信号を高精度に変換・増幅する「左右独立フルデジタルアンプ」と、左右チャンネルごとに独立されたアンプ構成に最適な「独立電源供給回路」を採用した。従来の回路構成で生じることが多かったデータの変換ロスや外来ノイズの影響を排除してクリアで迫力ある音質を実現した。

さらに、デジタルデータに圧縮される際に失われてしまう高音域成分を補間する「Supreme EX」の搭載により、原音に近いサウンドを再現する。CDやデジタル入力による再生時に20kHz以上の高調波を付加する「音楽CDモード」、MP3などの音楽ファイル再生時に高域を補完する「音楽ファイルモード」を用意。利用する音源により自動で選択が行われるので、ユーザーは意識せずに最適なモードで聴取できる。

主な仕様は、アンプの実用最大出力が50W×2(JEITA 6Ω)、入力感度/インピーダンスが300mV/47kΩ、出力レベル/インピーダンスが2V/1kΩ。Supreme EXの再生可能周波数は1kHz~48kHz、対応サンプリング周波数は32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHzとなっている。消費電力は定格で65W、待機時で0.5W以下。FM76MHz~90MHz、AM531kHz~1,602kHz対応のラジオチューナーも搭載している。

サイズは約W245×D309×H104mm、重量は約5.7kgだ。

なお、接続インタフェースは前述のPC IN端子とUSBポートのほか、光デジタル入力、AUX入力およびAUX出力、サブウーファープリアウト、D.AUDIO入力を備える。

LS-K731

「LS-K731」はは木目調とブラックの2カラーをラインナップ

65kHzの広帯域信号までの再生に対応するワイドレンジ・ツイーターや、新機設計のウーファーを採用するバスレフ方式の2ウェイスピーカー。ツイーターは2.0cmドーム型、ウーファーは11cmコーン型のものを搭載している。

クロスオーバー周波数を13kHzとし、ボーカル帯域の再生はフルレンジ設計のウーファーに担わせることで、ボーカルの表現力が向上した。また、小口径スーパーツイーターの採用により再生周波数が高域に広がっている。

ツイーターとウーファーはアルミダイキャストフレーム製、キャビネットは剛性が高く高密度なMDF材を採用。アルミダイキャストフレームが振動板の振幅を正確にし、さらにバッフル上部に施されたラウンド加工が回折波の発生を低減する。

その他の主な仕様はインピーダンスが6Ω、最大入力が80W、再生周波数が50Hz~65kHz、出力音圧レベルが83dBとなっている。サイズはW147×D244×H252mm、重量は約3.5kgだ。