CAVジャパンは11日、ブックシェルフ型スピーカー「V-90」を発表した。発売は12月中旬で、希望小売価格は21万円(ペアセット)。

同社では、11月中旬にフラッグシップモデルのフロア型スピーカー「DX-8」を発売する。V-90はサイズがW210×D356×H350mmで重量が11.7kgとコンパクトなのブックシェルフ型2ウェイバスレフ式のスピーカーだが、エンクロージャーの構造や使用されているユニットなど、DX-8の設計を受け継いでいる。

無共振エンクロージャーやハニカム振動板ウーファーなど、DX-8の設計を受け継ぐブックシェルフスピーカー「V-90」

エンクロージャーは、回折や共振を抑えるために、角を極力なくしたスタイルを採用。バッフル板も、このサイズのスピーカーとしては異例の35mmという極厚板を使用しており、スピーカーユニットは埋め込み式でマウントされている。キャビネット内部はツイーターとウーファーが完全に分離されており、側面には2層の補強板を配置して剛性をアップし、内部音圧振動も抑制している。使用しているユニットは、ハニカム構造振動板を採用した12cmウーファーと、マグネシウム振動板を採用した2.5cmドーム型ツイーターだ。ウーファーはドイツのイートン社製のものを採用し、DX-8と同時に発表したMD-VIのミッドレンジに使用されていたものと同系統のユニットとなっている。

インピーダンスは4Ωで 再生周波数帯域は45Hz~20kHz。出力音圧レベルは87dBで、適合アンプ出力は30W~80Wとなっている。入力端子は、Y端子とバナナプラグに対応した大型のターミナルで、バイワイヤリング接続も可能だ。