KDDIが26日に発表した2011年秋冬モデルは、スマートフォンが中心のラインナップで合計11機種。Android搭載スマートフォンが6機種、ポータブル無線LANルーター1機種、Android搭載タブレット端末1機種、フィーチャーフォン3機種だ。すべて10月中旬以降発売する。

auの秋冬モデルは11機種をラインナップ

デュアルコアとWiMAXでサクサク速いスマートフォン

新製品発表会の会場で田中社長は、「選べる自由」をテーマに新製品やサービスを紹介。その選べる自由の1つとして、「サクサク速いスマートフォン」を掲げ、デュアルコアCPU搭載モデル4機種を紹介した。「(2010年秋冬モデルの)IS03が出たころのスマートフォンに比べて圧倒的な速さで、本当に気持ちよく動く」という。

音楽、映像、写真、SNSなどといった機能を利用するために、サクサク速いスマートフォンが求められている

デュアルコアCPUを搭載したのは「HTC EVO 3D ISW12T」、「MOTOROLA PHOTON ISW11M」、「ARROWS Z ISW11F」、「ビジネスタブレット -TOUGH- ETBW11AA」の4機種。

HTC EVO 3D ISW12T は、原稿のWiMAX搭載スマートフォン「HTC EVO WiMAX」の後継機の位置づけで、映像や動画をスピーディに楽しめる端末。田中社長は「一番気に入ったのはHTC Watch」と述べ、HTCによる映像配信サービスHTC Watchを推す。HTC Watchは、対応端末であれば1IDに付き5台まで映像を配信できるサービスで、今後HTCが日本向けのコンテンツを準備していく計画。HDMI経由で映像をテレビに表示でき、「けっこうイケているなというのが感想」という。

大画面、高速動作のHTC EVO 3D ISW12T。HTC Watchは映像配信サービス

MOTOROLA PHOTON は、独自UIの「MOTOBLUR」を搭載。複数アカウントのメールやSNSの情報をホーム画面上で素早くチェックできる。田中社長は、こうしたMOTOBLURの機能が「特に気に入った」点だということで、ウィジェットによってFacebookなどのSNSの情報が3Dで「スコスコ動く」と快適な動作を強調する。Motorola Mobilityの国内未発売端末「ATRIX 4G」のように、専用クレードルに挿すことで、PCのようにキーボードやマウスなどをつなげ、大画面で操作することもできる。クレードルは今後発売を予定しているという。

MOTOROLA PHOTON。独自UIのMOTOBLURによって、SNSの情報が素早く確認できる

ARROWS Z ISW11Fは、「いわゆるガラスマ」であり、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信などのフィーチャーフォンの機能はほぼ搭載した。さらに防水対応で薄型化も実現。「(KDDI)内部でも一番などという声が聞こえてくる」という田中社長自身も、「けっこう気に入っている」端末だという。富士通東芝コミュニケーションズ独自の「NX!input」を搭載。ソフトウェアキーボードで入力中に、同時に手書き入力も可能で、「正確に手書きが、気持ちよくできる」そうだ。「どちらかというとオタク」である田中社長は、ARROWS Zは「本当に気持ちのいい端末」と強調している。