画像に特殊効果を加えて撮影する「アートフィルター」は全6種類に対応する。内容は、彩度を高める「ポップアート」、ソフトタッチに仕上げる「ファンタジックフォーカス」、ハイコントラストの白黒になる「ラフモノクローム」、オモチャカメラ風の「トイフォト」、風景をミニチュア風に加工する「ジオラマ」、部分的なコントラスト調整によってHDR風に演出する「ドラマチックトーン」となる。

これらのアートフィルターにさらに効果を追加する「アートエフェクト」は、「ホワイトエッジ効果」や「スターライト効果」など5種類が用意。雰囲気のある写真を手軽に得たい場合には役立つだろう。ただ、あまり多用すると飽きるのも早いので、たまに使うくらいがいいかもしれない。

シーンセレクトのひとつ「eポートレート」では人物の肌を自動的に補正して記録できる

アートフィルターの詳細設定画面では、5種類のアートエフェクトを追加して適用できる

そのほかの機能としては、露出や感度、ホワイトバランスのブラケット機能、画質の傾向を切り替えるピクチャーモード、5種類の比率を選べるマルチアスペクト、最大で秒間5.5コマの連写モード、効果最大3段分のボディ内手ブレ補正、最大2コマの多重露出、AVCHDによるフルHD動画モードなどを搭載する。

アートフィルター「ドラマチックトーン」とアートエフェクト「ホワイトエッジ効果」を適用

アートフィルター「ファンタジックフォーカス」とアートエフェクト「スターライト効果」を適用

動画(クリックすると別ウィンドウで開きます)
アートフィルター「ジオラマ」を適用した動画。再生時間約19秒、ファイルサイズ27.1MB

撮像素子には、有効1,230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーを採用。画像処理エンジンは「TruePic VI」で、最高感度はISO12800となる。ISO800くらいまでは高感度ノイズはあまり気にならず、ISO1600でも実用レベルの画質を得られる。初期設定では、シャープネスが適度に強調された見栄え重視の画質となり、好みに応じてシャープネスや彩度、コントラストなどを細かく変更することもできる。

E-PL3は、気軽に持ち運べる小型軽量ボディに、チルト可動式の液晶やボディ内手ブレ補正、高速AF、フルHD動画など実用性の高い機能を満載したカメラだ。コンパクトデジカメからステップアップし、レンズ交換の楽しみを体験したい人や、コンパクトデジカメよりも美しい画質を味わいたい人には特にお勧め。また中級者以上のサブカメラとしても活躍するだろう。

撮影モード:絞り優先AE(F5.6、1/1000秒) 感度:ISO200 WB:オート レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」

撮影モード:マニュアル(F3.5、13秒) 感度:ISO200 WB:マニュアル レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」

撮影モード:マニュアル(F3.5、1/20秒) 感度:ISO400 WB:晴天 レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」

撮影モード:絞り優先AE(F5.6、1/3200秒) 感度:ISO200 WB:オート レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」

上段は左から順にISO200/400/800/1600、下段は左から順に3200/6400/12800で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F5.6) WB:オート レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」