カシオ計算機はこのほど、『~「マルチミッションドライブ」。エレクトロニクスが拓く時計の新たなる領域。~』をテーマに、東京都内の本社にて「2011年 Autumn/Winter CASIO 時計新製品発表会」を開催。2011年の9月から12月にかけて発売される時計の新製品を紹介した。

2011年の秋冬モデルでは、アナログのフェイスデザインと「Smart Access(スマートアクセス)」に注力。カシオ計算機の腕時計は、基本的にエレクトロニクスのムーブメントを搭載しているため、分針や時針といった時計の"針"を個別に動かすことができ、これを同社では「Multi Mission Drive(マルチミッションドライブ)」と呼んでいる。そして、マルチミッションドライブという技術の1つの完成形が「スマートアクセス」だ。

マルチミッションドライブの歴史(写真左)と、スマートアクセスのテクノロジー(写真右)

スマートアクセスでは、分針や時針などを別々のモーターで駆動し、それぞれの針が独立して動く。これにより、ワールドタイムの時刻合わせ、ストップウオッチのラップ計測やリセットといった各種の機能をスムーズに使いこなせる。例えばワールドタイムなら、時針と分針が別々に動いて素早い時刻合わせが可能だ(分針が何周もグルグルと回らずに済む)。現時点でスマートアクセスを搭載するのは、メタルアナログウオッチのフラッグシップシリーズとなる「OCEANUS(オシアナス)」と、モータースポーツのイメージを再現したクロノグラフの「EDIFICE(エディフィス)」という2つのブランドだ(一部のモデルを除く)。

両面無反射コーティングのサファイアガラスを採用したOCEANUS

OCEANUSの新モデルは、OCEANUSの中でもプレミアムラインとなるOCEANUS Manta(マンタ)の「OCW-S2000」と「OCW-S2000PW」。両面無反射コーティングを施したサファイアガラスを新たに採用し、さまざまな光の状況でもフェイスが見やすくなっている。また、チタン製のケースとバンドは非常に軽く、見た目の存在感と手に持ったとき、身に付けたときのギャップに驚かされた。

OCW-S2000

OCW-S2000PW

新しい両面無反射コーティングサファイアガラスと従来のサファイアガラス

クロノグラフのFDIFICEでは、薄型アナログ電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」をEDIFICEで初めて搭載した「EQW-560」と「EQW-550」がお目見え。リーズナブルなエントリーモデルの「EFR-501」も登場する。また、2011年のF1世界選手権で、コンストラクターズ・ワールド・チャンピオンシップのトップを快走するレッドブルレーシングチームとのコラボモデルも展示されていた。

レッドブルレーシングチームとのコラボモデル

EQW-560とEQW-550

EFR-501

アウトドアウオッチの「PROTREK(プロトレック)」には、アナログインジケーターを搭載した「PRW-5100」の新モデルとして、ブラックチタンリミテッドの「PRW-5100YT」が登場。ブラックを引き立てるアクセントに、朝焼けで山肌や雲が紅く染まる「モルゲンロート」現象をイメージしたオレンジのカラーを採り入れている。また、2層液晶を搭載した「PRW-2500」には、"計器"を連想させる新色モデルをラインナップ。

PRW-5100YT

PRW-2500-1BJF

PRW-2500-1A

G-SHOCK、Baby-G、SHEENなどにも隠し球が!?

正式な発表までもう少し待たなければならないのだが、G-SHOCK、Baby-G、SHEENといった主力ブランドにも注目の新モデルが控えている。詳細が明らかになりしだい、追ってお伝えしていく予定だ。

G-SHOCKとBaby-Gはもちろんのこと、年末に向けてSHEENの新モデルに要注目。中島美嘉さんをイメージキャラクターに起用した女性向けのSHEENは、手頃な価格の電波ソーラーモデルと実用的な機能などが好評で、特に男性から女性へのプレゼントアイテムとしても人気が高いという。

G-SHOCKやBaby-G、SHEENにも新モデルが続々と登場する。続報に期待していただきたい