ソニーの大型ボードPCである「VAIO L」シリーズの2011夏モデルでは、最上位モデルに3D視聴機能が搭載された。24型ワイド液晶ディスプレイをタッチで使える簡単さも魅力的。テレビ、BD、3Dと映像の楽しみをめいいっぱい詰め込んだエンターテインメントPCを試用してみた。

2011年の夏モデル「VAIO L」

試用機の主なスペック [CPU] Intel Core i7-2630QM(2.90GHz) [チップセット] Mobile Intel HM65 Express [メモリ] 8GB [HDD] 2TB [グラフィックス] NVIDIA GeForce GT 540M GPU [OS] Windows 7 Home Preium 64ビット [価格] 249,800円

シンプルすっきり&個性派多機能の両方に応えるラインナップ

VAIOブランドのデスクトップPCは、24型ワイドディスプレイを搭載したVAIO Lと、21.5型ワイドディスプレイ搭載のVAIO Jの2種類だ。つまり、VAIO LはVAIOシリーズ最大のデスクトップPCということになる。

新しいVAIO Lは、従来から大型ディスプレイを活かしたテレビ機能とタッチディスプレイを搭載していたが、今モデルでは3D機能搭載モデルがラインナップに登場した。3D機能の採用はVAIOのデスクトップ史上初めてのことだ。基本的なボディデザインは前モデルと共通しているが、ますますリビングに置いて遊びたいPCになったといえるだろう。

本体デザインは春モデルで一新されたまま、すっきりとスマートなスタンドに小さなキーボードとマウスを組み合わせたシンプルスタイルだ。スタンドとディスプレイの間には隙間があり、キーボードをスタンド上に置くような形ですっきりと置くこともできる。リビングや、インテリアにこだわりのある部屋に置かれても違和感のないモデルだ。

ディスプレイの外側と段差がなくタッチ機能が使いやすい

黒いガラス部分は「Edge Access」を有効にすると、タッチ操作の対象になる

もっと華やかな色合いが欲しいというユーザーは、別売りの専用キーボードカバーを使うことをオススメしたい。薄型でぴったりとかぶせることができる「キーボードウエア」は、ピンクやターコイズブルーといった鮮やかな色も用意されている。本体のシンプルなデザインの中に、ビビッドなカラーが加わることで全く変わった印象になる。また、VAIOオーナーメードモデルではディスプレイフレーム部分のカラーを選択することも可能だ。

3Dとテレビ対応モデルには、キーボードとマウスの他にリモコンと3Dメガネが付属する

個人向けの店頭販売モデルのラインナップは、テレビチューナー、ブルーレイディスクドライブ、3D視聴機能、タッチパネルのすべてを搭載した「VPCL229FJ」を筆頭に、3D描画のみを削った「VPCL227FJ」、さらにプロセッサをCore i5-2410Mにすることで低価格化した「VPCL225FJ」、テレビ機能もなくした「VPCL224FJ」が用意されている。ユーザーが欲しい機能だけを選択できるラインナップだ。

今回は最上位モデルである「VPCL229FJ」を試用した。タッチパネルが採用されており、直感的に誰でも操作しやすいのは魅力的だ。フレーム部分と一体型のフラットな構造だから、画面の端の方にある機能も指先で操作できる。