パイオニアは26日、AVマルチチャンネルアンプ「VSA-1021」「VSA-921」とシアター用スピーカー「S-LM2-LR」「S-LM2B-LR」「S-LM-2C」を発表した。AVマルチチャンネルアンプは5月下旬の発売で、価格は、VSA-1021が10万8,000円、VSA-921が8万4,000円。スピーカーシステムは6月上旬発売で、価格はS-LM2-LRが3万9,800円(2台)、S-LM2B-LRが2万1,800円(2台)、S-LM2Cが1万4,800円(1台)。

スタンダードクラスのAVマルチチャンネルアンプ「VLS-1021」

VSA-1021/921は、VSA-1020/920の後継となる7.1chのAVアンプ。従来モデル同様、バーチャルハイトやバーチャルサラウンドバックチャンネルが利用でき、5.1ch分のスピーカーを設置した環境では最大9.1ch相当、5.1chにフロントワイドスピーカーを加えた7.1ch環境では、最大11.1ch相当のサウンドを楽しむことが可能だ。HDMI端子は、VSA-1021が6入力/1出力、VSA-921が4入力/1出力を装備。従来機では非対応だったARCにも対応している。また、従来モデルでは、同社製のBDプレーヤーとHDMIケーブルで接続した際に、ステレオ音声のジッターレス伝送を実現する「PQLS 2chオーディオ」が採用されていたが、VSA-1021/921では、「PQLSビットストリーム」を採用。ステレオだけでなく、BDなどのマルチチャンネル音源でのジッターレス伝送を実現する。また、「フェイズコントロールプラス」も新採用。従来機では、マルチチャンネル再生時に、アンプ内/スピーカーでの低域の遅れを打ち消すことで原音に近い低域再生を実現する「フェイズコントロール」が採用されていたが、フェイズコントロールプラスは、アンプ/スピーカーでの遅れだけでなく、ソースにまで遡って低域の遅れを補正する。

ビデオ部分では、従来モデル同様、デジタルアナログの両ソースを、最大1080pに変換する「アップスケーラー」「I/P変換」機能を登載。さらに、音場の自動設定を行うAdvanced MCACCからのデータから視聴位置を割り出し、そこで最適な映像になるように画質のコントロールを行う「アドバンスドビデオアジャスト」機能も登載している。

ネットワーク機能も強化。AirPlayに対応しており、iTunesライブラリーの音楽をストリーミング再生できる。DLNA 1.5にも対応しており、PC内やNASに保存されている音楽ファイルの再生も可能だ。対応している音楽ファイルは、MP3/MPEG-4 AAC/WMA/WAV/FLACなど(VSA-821はWAV/FLACに非対応)。また、インターネットラジオのポータルサイトvTtunerに対応。同社専用のリストも用意されており、最大63局をメモリー登録することができる。iPhone/iPad/iPod touchなどから同社製AV機器をコントロールする専用アプリ、iControl(App Storeから無償ダウンロードが可能)は、インターネットラジオの選局などの機能が加えられた「iControlAV2」となった。また、iPod/iPhone/iPadなどをダイレクト接続できるUSBポートも装備。同時発表されたBluetoothアダプター「AS-BT200」(USB接続タイプ。オープン価格:市場価格9.800円前後)を利用することで、iPod/iPhone/iPadや、PC、携帯電話などと、ワイヤレス接続することも可能だ。なお、圧縮音楽の補間を行うアドバンスドサウンドレトリバー機能は、マルチチャンネルの音声にも対応した「A.S.R. forマルチ」を採用。Bluetooth伝送の際に、データ圧縮によって失われた音楽成分を復元する「S.R.AIR」(サウンドレトリバーエアー)も採用されている。

S-LM2-LR/S-LM2B-LR/S-LM2Cは、マルチチャンネルシステム向きのスピーカー。S-LM2-LRは、テレビサイドに設置しやすいトールボーイフロア型で、S-LM2B-LRはブックシェルフ型、S-LM2Cはセンタースピーカー向きのブックシェルフ型。いずれも、2cmドーム型ツイーターと7.7cmコーン型ウーファーを使用したバスレフ式。S-LM2-LR/S-LM2Cではダブルウーファーとなっている。インピーダンスは6Ωで、最大入力は150W(S-LM2B-LRのみ100W)。サイズは、S-LM2-LRが192(W)×900(H)×220(D)mm、S-LM2B-LRが119(W)×179(H)×162(D)mm、S-LM2Cが285(W)×123(H)×162(D)mm。質量は、S-LM2-LRが5.5kg/1台、S-LM2B-LRが1.5kg/1台、S-LM2Cが2.4kgとなっている。

マルチチャンネルシステム向きのスピーカーシステム。左から「S-LM2-LR」「S-LM2B-LR」「S-LM2C」

スタンダードクラスのAVアンプと同時に、エントリークラスのAVアンプ「VSA-821」も発表されている。5月下旬発売で、価格は4万9,800円。VSA-821は5.1chのAVマルチチャンネルアンプで、4入力/1出力のHDMI端子を装備する。機能は基本的なものに抑えられており、VSA-1021/921に採用されている、バーチャルハイト/バーチャルサラウンドバック、ビデオアップスケーラー、PQLSビットストリーム、A.S.R.forマルチ、GUIなどは、VSA-821には登載されていない。また、音場補正機能は、アドバンスドMCACCではなく、残響特性に合わせた3次元音場補正や定在波制御などを行わない「フルオートMCACC」となる。

エントリークラスの5,1ch AVマルチチャンネルアンプ「VSA-821」

形名 VSA-1021 VSA-921 VSA-821
実用最大出力 各ch180W 各ch160W
デジタル音声入力端子 同軸×2/光×2 同軸×1/光×2
アナログ音声入力端子(オーディオ) 2系統(CD,CD-R/TAPE)
アナログ音声入力端子(AV) 4系統 5系統
アナログ映像入力 コンポーネント× 2/コンポジット×5
映像出力端子 コンポーネント×1/コンポジット×1
接続端子 USB端子×1/LAN端子×1/IR入出力×1/SR入出力×1/マルチゾーン端子×1/ADAPTER PORT×1 USB端子×1/LAN端子×1/ADAPTER PORT×1
チューナー - FM/AM
サイズ 435(W)×168(H)×362.5(D)mm
質量 10kg 9.9kg 9.2kg