――強化バンド採用のG-SHOCKの選択肢が広がりましたね。

バックライトに、高輝度LEDを採用したのもGD-200の特徴。最大で60本のラップタイムもメモリーできる

斉藤「GW-S5600はG-SHOCKの正統進化で、"機能素材"にこだわっています。ケースやビスなどに先端素材のチタンを採用するなど"強いG-SHOCK"を具現化しているのです。ただ、電波ソーラー機能も盛り込んだため、G-SHOCKとしては高めの価格(メーカー希望小売価格は税込みで31,500円)となっています。GD-200は、若い人をターゲットにしてガンガン使ってもらいたかったので、10~20代の人にもお求めやすい価格(メーカー希望小売価格は税込みで15,750円)です。

また、機能面ではGD-200に、G-SHOCKではあまり搭載していないラップの機能も盛り込みました。自転車やマラソン、トライアスロンなどのシーンも想定しており、いろいろなスポーツに対応できるようにしています」

――新素材のバンドをBaby-Gなどほかのブランドにも展開する予定はありますか。

斉藤「実際にユーザーの評価などを鑑みて、ほかのモデルへの展開も検討したいと思います。素材が見えない、スケルトンではないものも登場するかもしれませんし、最終的にはバンドの標準仕様にしていきたいと考えています」

田中「樹脂のバンドと比べて1回で成形できず、素材を中に入れなければいけない分、コストが掛かります。そのコストが下がればさまざまな展開ができると思います。

外装設計一筋の田中氏と、サーフィンをはじめとするスポーツを愛する斉藤氏のコンビが手がける今後のG-SHOCKにも期待したい

今までG-SHOCKは、時計本体の機能や強さが進化してきましたが、これからはバンドを含めて全体の耐久性を上げるような構造も併せて追求していきます」