Streakは、OSにAndroid 2.2(Froyo)を搭載する。本稿を執筆している2010年12月時点で、Androidの最新バージョンはAndroid 2.3(Gingerbread)だが、搭載端末は米国で発表された「Nexus S」だけなので、Froyoも市場では最新OSと言っていいだろう。

Froyoを搭載したことで、WebブラウザはFlash 10.1に対応している。PC用Webサイトで使われているFlashをそのまま利用できるので、YouTubeやニコニコ動画、USTREAMといったFlash動画もそのまま閲覧可能だ。そのほか、SDカードへのアプリインストールなど最新の機能を利用できる。

Flash対応で動画をそのまま閲覧できる。ブラウザの設定から「プラグインの設定」を「オンデマンド」にすると、Flashはデフォルトで読み込まれず、「下矢印」のアイコンをタッチすると初めてFlashが読み込まれる

拡大表示すれば、ほぼ全画面でFlash動画を閲覧できる

また、タブレットに位置づけられる本機だが、電話機能も搭載しており、シンプルながらもアドレス機能を備えている。アドレスを選択して電話をかけたり、直接ダイヤルして発信するといったことができる。大きさとしては電話と言いづらいサイズだが、手に持って通話ができないわけではない。

Android端末なので、必要な機能はAndroid Marketからアプリをダウンロードして機能拡張できるのは当然。アップルのApp Storeほどではないが、Android Marketにも10万以上のアプリが存在し、オフィス系アプリからゲーム・エンタメ系まで、さまざまなアプリがマーケット上にある。

こうしたタブレット端末で期待されている電子書籍系では、ソフトバンクの「ビューン」サービスが対応しており、豊富な雑誌が月額315円で読み放題となる。さらに12月上旬から電子書籍配信サービスのブックストアが開始予定で、携帯電話向け配信で提供されている書籍を中心に配信される見込み。こちらは今後Streakにも対応させる予定だという。

今回のレビューではビューンやブックストアをテストできなかったため、電子書籍の閲覧ということで青空文庫の作品を読める青空文庫リーダー「縦書きビューワ」を使ったほか、雑誌立ち読みアプリ「セブンde立ち読み」も試してみた。フォントサイズにもよるものの、文庫本を読む感覚で小説などを読む場合にちょうどいい印象だ。見開き表示は厳しいが、1ページだけの表示なら、雑誌も比較的快適に読めそうだ。

「縦書きビューワ」で夏目漱石「虞美人草」を表示したところ

「セブンde立ち読み」で「Mac Fan」の内容を表示したところ

拡大表示すれば内容も十分読み取れる

5インチディスプレイは携帯型ゲーム機としても使いやすいサイズで、Android Marketにもゲームアプリが豊富にリリースされている。Android自体はまだゲーム機としては発展途上といった印象もあるが、両手で持って操作するのにちょうどいいサイズで、他のタブレット端末に比べればプレイしやすいと思う。