ダイヤルの9時位置にディスク形状の針を装備し、1/1000秒単位までを表示するEQW-M1100。この特徴的なディスク針の大きさは、直径7mm。2009年5月に発売された1/20秒クロノグラフに採用されたディスク針よりも、0.5mm拡大されているという。さらに、今回のモデルには、4時位置の"24時間表示"にもディスク針を採用。モータースポーツの世界観を表現するエディフィスらしい躍動感のあるデザインが展開されている。

「カシオは、エディフィスの優れた技術とダイナミックなデザインを世界にアピールするため、F1チームの『レッドブル・レーシングチーム』のオフィシャルパートナーを務めています」(荒井さん)。同チームの意見も取り入れられた、「レッドブルレーシング」リミテッドエディション「EF-550RBSPJ」では、レッドブルレーシングのロゴを文字板の12時側にレイアウト。多針クロノグラフならではのメカニック感を全面に出した、迫力のある表情が創り出されている

ただし、このモデルはソーラー電波時計である。「文字板上にディスク針を1枚増やしただけでも、その面積をとったぶん、発電容量の低下が懸念されました。そのため光を発電するソーラーセルも新規で開発して、パフォーマンスの向上を図っています」と、青木さんは語る。

また、2層に重ねられた文字板の上層部を切り取り、テイストの異なる下層の文字板を部分的に見せるという斬新なフェイスデザインも魅力の一つ。「ダイヤル上層部のカットアウトの仕方も、両サイドを切り落として中央部分だけを残すという、スタイリッシュなデザインが展開されています。2層の文字板のあいだには、スペーサー(支え)を入れて、斜めから見ても奥行きのある立体感を表現しています」と、荒井さん。

ダイヤルの左右には3つのサブダイヤルが、あえてアシンメトリーになるよう配置されていて、これもエディフィスのアクティブなデザインに拍車をかけているようだ。さらに、中国を含む世界6局の標準電波を受信して時刻を自動修正する「マルチバンド6」など、機能も充実。それでいて、価格は5万円前後といった値ごろなプライス設定で、ハイクオリティ&ハイコストパフォーマンスを両立している。ほかにもブラックIP加工を施したバリエーションを2機種用意しており、オレンジやグリーンの差し色を加えてマッシブな世界観を展開する。

「EQW-M1100DB」(左/47,250円)とブラック/オレンジおよびブラック/グリーンを用意する「EQW-M1100DC」(54,600円)

まさしくカシオの最先端テクノロジーと、アグレッシブなチャレンジスピリットが生み出した、渾身の1/1000秒クロノグラフである。オンオフ問わずどんなシーンにおいても、最高にパワフルな手元を演出してくれるはずだ。