まだまだ夏は終わらない! セットレンズでも撮れる、「花火撮影」テクニック

まだまだ、猛暑がつづくこのごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。そんなときは、花火見物で、暑さも日ごろのストレスも吹き飛ばしたいもの。8月も20日を回りましたが、実は、8月末から9月上旬にかけて、まだまだ花火大会があるんです。そこでぜひ、デジタル一眼レフカメラを持って、打ち上げ花火を撮ってみるのはいかがでしょうか。

わたしも、つい先日、花火大会で打ち上げ花火を撮影してきました。機材はごく一般のデジタル一眼レフカメラとセットレンズの組み合わせ。浴衣の知らないおねえさんに囲まれながら、花火に向けてシャッターを切るのも乙なもの。それでは、簡単に打ち上げ花火の撮影方法について紹介しましょう。

機材のABC

花火撮影には、一般的なデジタル一眼レフカメラとレンズがあればかまいません。花火の打ち上げ位置からの距離にもよりますが、初心者には広角ズームレンズが使いやすいでしょう。また、遠くから花火を狙うのならば、望遠レンズという選択肢もあります。レンズの明るさはそれほど気にしなくてもいいです。というのは、F8、F11などレンズの絞りを絞って撮影するため。セットレンズで十分です。

カメラのほかに必要なのは、三脚です。8～30秒などとシャッターを開け放しにする必要があるので、手持ちでは撮影は難しいからです。シャッターボタンを押してもぶれないように、ケーブルコントローラー(メーカーによって呼称は異なる)を持っていきましょう。

いざ花火大会へ

さて、花火を撮ろうと思ったら、まず最初にやらなければならないのは場所取りです。開始時刻直前にいってもいい場所はとれるはずがありません。開催規模にもよりますが、1、2時間前に会場にいきましょう。今回私が行ったのは観客が4、5万人規模の花火大会ですが、1時間前に到着。それでも場所選びには苦労しました。確実に花火を写したいのならば、予約席を撮るのも一つの手でしょう。予約席で、三脚を立てられるかの確認も忘れずに。

意外に明るい花火の軌跡

カメラの準備は明るいうちにしておきましょう。まず、三脚をセットし、カメラを取り付けます。大事なのはピント合わせ。ピントは無限遠にあわせます。多くのレンズにはピントが合う距離が記載されていないと思います。そこで、MF(マニュアルフォーカス)にして、遠くの山や建物にピントが合うようにピントリングを回します。合ったところで、テープで固定しておきましょう。実際は絞りを絞るので、だいたい遠くに合っていれば問題はありません。

シャッタースピードはシャッターボタンを押すとシャッターが開きっぱなしになる「バルブ(B)」にします。バルブがない場合は、8秒とか、10秒とか長時間のシャッタースピードを指定します。絞りは、ISO100～200がおすすめ。絞りはISO100の場合、F8やF11が標準的でしょう。最近の花火は明るいので、F16やF22まで絞ってもかまいません。

どこにカメラを向けたらいいのでしょうか。まずは、最初の2、3回、花火がどこに上がるかを見て、その周辺にカメラを向けるのが簡単です。花火は上がる花火によってその高さが異なりますが、よく観察すると花火が上がる範囲を見定めることが可能です。

画像編集ソフトでカード作成も

最初のうちは画面真ん中に花火の大輪を収めることは難しいかもしれません。しかし、気にせずどんどん撮影していきましょう。あまりいい構図で撮れなかった場合でも、あとでパソコンに取り込んで、トリミングしてしまうという手もあります。「フォトショップ」などの画像編集ソフトで、残暑見舞いカードにしてしまうのもいいかもしれませんね。

最後にこれから見られる花火大会を紹介しましょう。今年の夏ももう残り少ないですが、暑さはまだまだつづきます。花火を見て、ビールを飲んで、焼肉を食べて、ぜひリフレッシュしてくださいね。

開催日	大会名	エリア	公式サイト
8月28日(土)	第84回全国花火競技大会「大曲の花火」	秋田県大仙市	コチラ
	第39回相模原納涼花火大会	神奈川県相模原市	コチラ
	第36回金沢まつり花火大会	神奈川県横浜市	コチラ
	第11回ひがしまつやま花火大会	埼玉県東松山市	コチラ
8月29日(日)	第59回小山の花火	栃木県小山市	コチラ
	熱海海上花火大会	静岡県熱海市	コチラ
	2010志布志みなとまつり	鹿児島県志布志市	コチラ
9月4日(土)	第28回 全国新作花火競技大会	長野県諏訪市	コチラ
9月9日(木)・10日(金)	片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火	新潟県小千谷市	コチラ
9月14日(火)	第87回増田の花火	秋田県横手市	コチラ