三洋電機は25日、スチームコンベクションオーブン「Steaven(スチーブン)」(SOB-VS10)を発表した。発売は10月8日。価格はオープンで、市場価格は2万5,000円前後。

コンパクトなボディに、オーブンとスチーム&過熱水蒸気機能を盛り込んだ「Steaven」。ヘルシーな調理だけでなく、オーブンレンジとは違った手軽さも実現している。カラーはプレミアムホワイトとプレミアムレッドの2種類

SOB-VS10は、コンベクション(対流式)オーブンに、スチーム機能、本格的な過熱水蒸気機能をプラスした製品。この組み合わせにより実現しているのが、従来のオーブンにはない、多様な調理方法への対応だ。上下に配されたヒーターによる焼き料理、スチーム機能による蒸し料理、ヒーターとスチームを組み合わせた煮物料理と、1台で、焼く、蒸す、煮るという3種類の調理方法を使用できる。

もちろん、過熱水蒸気による減塩/減脂調理にも対応。スチーム機能により作られた水蒸気を、本体のヒーターで過熱状態とし、食品の余分な塩分や脂分を落としながら調理することができる。付属の角皿には溝が設けられており、落とされた塩分や脂は、そこにたまる。過熱水蒸気による調理では、塩分は最大で約20%(塩鮭の場合)、脂分は最大で約34%(鶏の照り焼きの場合)もカットすることが可能だという。

メニュー選択や、温度、時間の設定は、直感的な操作が行えるダイヤル式を採用。自動メニューは、「トースト」「冷凍トースト」「トーストセット」「鶏の照り焼き」「焼き魚(切り身)」「唐揚げ」「蒸し野菜」「鶏肉と野菜の蒸し焼き」「茶わん蒸し」「温泉たまご」「スフレケーキ」の11種類。トーストは一度に4枚まで焼くことができる。冷凍トーストは、冷凍室で凍らせたままの食パンを、そのままトーストにするというもので、これは、ポップアップトースターや、普通のオーブントースターでは、なかなか難しい。

トーストセットは、トーストと目玉焼きなどを同時に作るというコース。自動メニュー以外にも、約100種類のレシピが掲載された「別冊メニュー集」(フルカラー42ページ)が付属しており、さまざまな料理を楽しむことができる。

蒸し調理の例。白身魚の刺身と野菜を盛り合わせて(左)、SOB-VS10にセット(中)、スチーム機能でこんな感じに(右)

自動メニューで作る鶏の唐揚げ。唐揚げ粉をまぶした鶏肉をセットし(左)、自動メニューから唐揚げを選択(中)、余分な脂分が落とされた唐揚げの完成(右)。なお、庫内サイズは275mm(W)×130mm(H)×282mm(D)あり、10インチのピザを焼くこともできる

また、手軽さという点でも、SOB-VS10は、オーブンレンジにはない特徴を持つ。一般的なオーブンレンジでは、調理に使用する温度にもよるが、オーブン調理を行う場合、余熱にある程度の時間が必要になる。SOB-VS10の本体は、400mm(W)×250mm(H)×372mm(D)と、小型オーブンレンジとオーブントースターの中間ぐらいのサイズだ。この小さいサイズにより、SOB-VS10では、余熱なしでのオーブン加熱が可能。調理時間と手間を少なくしている。

水タンクは本体の右下にセットされている。容量は400cc

庫内奥のこの部分からスチームが発生する