パナソニックは4日、37V~42V型のテレビにマッチするサウンドボード「SC-HTF5」を発表した。発売は8月27日。価格はオープンで、市場価格は6万円前後。

デザイン性を高めたラックシアター「サウンドボード」(SC-HTF5)。キャスターは取り外し可能

SC-HTF5は、ドルビーバーチャルスピーカーを採用する、2.1chのラックシアター。実用最大出力は、フロント27W×2+サブウーファー66W。フロントスピーカーは、竹繊維を使用した6.5cmフルレンジで、サブウーファーは、8cm×2。センタースピーカーのない2.1chのシステムではあるが、台詞などを聞きやすくし、効果音を周囲に拡げる「新・明瞭ボイス」により、臨場感の高いサウンドを楽しむことができる。サブウーファーは、前後に対象配置されたウーファーユニットが互いに振動を打ち消し合う「振動キラー」。不要な振動を抑えつつ、低歪な低域を実現する。入出力端子は、HDMI入力×1に光デジタル音声入力×1、HDMI出力×1とシンプル。HDMI端子は、3D映像信号の伝送やARCに対応するほか、もちろん「ビエラにリンク!」にも対応している。ビエラにリンク!の「番組ぴったりサラウンド」や「番組連動おまかせエコ」にも対応。番組のジャンルにあわせたサウンド設定や省電力設定を、自動で行うことが可能だ。

同社では、さまざまなサイズのビエラにマッチするラックシアターをリリースしているが、ラックシアターが普及するにつれて、普通のリビングにもマッチするデザインを求める声が増えてきたとのことだ。その声に応えたのが「サウンドボード」。サウンドボードは、ラックシアターのラインナップのひとつではあるが、よりインテリア性を重視した製品。従来のラックシアターが、ブラックで無骨なデザインが中心だったのとは異なり、木目調パネルを使用した家具テイストのオープンラックスタイルを採用。カラーは、ミディアムウッドとライトウッドの2種類で、ミディアムウッドは和室などにもマッチする落ち着いた雰囲気、ライトウッドは明るいリビングにマッチする。

また、ラック全体の奥行きも350mmと抑えられており(本体サイズは、1070mm(W)×444mm(H)×350mm(D)で質量は約34kg)、圧迫感の少ないものとなっている。ラックの奥行きが少ないと、テレビとセットで使用するAV機器などの収納に問題が出る可能性もあるが、例えば、同社の発売しているBD/DVDレコーダー「DIGA」では、2009年モデルのDMR-BW950/850/750/BR550以降、奥行きは239mmとなっているので、配線も含めて、楽に納めることができる(VHS一体型モデル「DMR-BR670V」は、奥行き335mmとぎりぎりだが)。また、CATVのデジタルSTBも、最新の「TZ-HDW600」シリーズでは、奥行きが239mmとなっている。