富士通は7月31日、情報オリンピック日本委員会と共同で、ものづくりや技術の楽しさを学べる子ども向けイベント「富士通キッズイベント2010 夢をかたちにするしくみ」を、同社の川崎工場(神奈川県川崎市)で開催した。
このイベントは、遊びとゲームを通じて、コンピュータの基本原理を自ら発見する「楽しみながらコンピュータのしくみを学ぼう!」、富士通テクノロジーホールを見学する「富士通の技術を探検しよう!の2部構成になっている。31日は、午前9時~午後6時まで3回行われ、各回30名の小学生が参加した。
いちばん軽いといちばん重い (整列アルゴリズム)
最初にチャレンジしたのは、並べ替えだ。子どもたちは5人ずつ6班に分かれ、「重量の違う6個のおもりを、天びんを使って重い順に並べ替えるにはどうしたらよいか」の課題にチャレンジした。先導役のボランティアの方が中心になり話し合いを進め、子どもたちの意見をまとめていく。そして、まず任意の2つのおもりを計り、重いほうのおもりを残し、おもりを交換しながら一番重いおもりを探しだし、残りのおもりも同じ要領で一番重いおもりを求める作業を繰り返していくという1つの解答を導き出した。この方法では、15回天びんで重さを計ることにより、並べ替えは完了する。
そして最後に、講師を務めるジョニー先生が、「これは命令を1つずつ実行していくコンピュータのしくみと同じです」と説明。さらに、「答えは1つではない。もっと簡単なやり方、もっと早いやり方あるから、見つけてみよう」とまとめた。