次に子どもたちは、ホールに場所を移し、ゲーム感覚でソートを体験。ホールに広げられた図形の上を、手に持っているカードの数の大きさの違いで移動。数が大きいほうの人は、線に沿って右に移動、小さい人は左に移動し、これを何回か行うと数の順番に並べ替えが行われるというゲームを行った。子どもたちは3つの班に分かれ、6人ずつゲームに参加、5回移動を行うと見事にソートが成功した。

ホールに広げられたソート用の図形。中心にいるのはこのゲームの講師、バルディ先生

子どもたちは隣どうしで持っているカードの数を比べ、大きいほうの人は線に沿って右に移動、小さい人は左に移動するゲームを繰り返して進んでいく

5回の移動でソートは完成

そして、次に図形を12人が参加できる大きいものに変更。同じルールでゲームを行い、今回は11回の移動でソートは完成した。実はこのゲーム。子どもたちが最初にチャレンジしたおもりの並べ替えの解答にもなっている。

今度は12人で行う巨大な図形に変更

今回も11回の移動でソートは完成

教室に戻ると講師役のバルディ先生が種明かし。「天びんで1個ずつ比べるやり方では15回やらないと完了しませんが、さっきのゲームを応用すると5回で終わります」と、より簡単な方法を紹介。そして、「これは天びんを同時に3つ使っているためで、コンピュータもこのように同じ処理を並行して行うことによって、高速化しています。ひとりでは時間のかかる仕事も、みんなで協力して進めれば早く終えることができます」と、並列処理の解説を行った。

ゲームと同様、並列処理で行うとおもりの並べ替えも1/3の回数で終了すると解説