ダイキン工業は27日、カビや菌・ニオイ成分などの分解・抑制効果があるという同社の独自技術「光速ストリーマ」を加湿する水にも応用する加湿空気清浄機「うるおい光クリエール」を発表した。発売は9月1日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は表のとおり。

「光速ストリーマ」の酸化分解力により、加湿する水の細菌まで除菌できる「うるおい光クリエール」など、ダイキンの空気清浄機2010年モデル

同社によると、空気清浄機の販売は、除菌対策や乾燥対策などを背景に加湿機能付きが年々増加。それに伴い、消費者からは「加湿時の水質に対する不安」の声が寄せられていたという。

インフルエンザなどの影響により、「除菌ニーズ」がアップ。2009年度は、加湿機能付きの空気清浄機の販売が出荷台数の約7割を占めた

"空気で人を守る"をポリシーとする同社の「光速ストリーマ」の商品展開。2010年からは空気清浄効果だけではなく、水への除菌効果を加えた商品を投入

そこで同社では、加湿空気清浄機の「清潔性」に注目。カビや菌・ニオイ成分などを分解・抑制する「光速ストリーマ」の高速電子から生まれる活性種を加湿トレーの水に溶け込ませることで、加湿する水の清潔性を保つことを実現。加湿する水の細菌まで除菌ができる、うるおい光クリエールを開発した。

「銀イオン」や「フィルターダブル除菌」などの化学的方式に、今回「物理的方式」を追加。より安心して使える商品とした

ぬめりの原因となる水中の菌にも効果を発揮。「清潔性」へのニーズに応える

また水中を除菌することで、加湿トレーの「ぬめり」も抑制。これにより、お手入れ回数を軽減でき、従来は1ヶ月に1回程度だったものが、加湿シーズン中は1回で済むようになったとしている(6ヶ月に1回を想定)。

MCK75Lでは、高速電子から生まれる活性種が加湿トレーの水の細菌を4時間で99.9%除去。カラーはパールホワイトとショコラブラウンを用意

MCK75Lは電気集塵方式とプリーツフィルターを採用。6層の分解・除去構造で空気をきれいにする

さらに最上位機種「MCK75L」では、7.5m3/分の大風量を実現。カビやウイルスな どの有害物質を、1時間で99.9%除去するほか、新たに長時間の外出時や就寝時に適した「eco」モードを採用。「弱」と「しずか」のみで自動運転するecoモードでは、「強」~「しずか」まで4段階となる自動運転と比べ、消費電力を約30%低減させるという。

"壁ピタ設置"に対応する「かえルーバー」(MCK75Lのみ)。フラップは90/72/55度の3段階で調節可能だ

3方向からの吸い込みで集塵力を強化する「下吸込み口」も搭載。粒子が大きく、すぐに落下する花粉もキャッチする

このほか、空気清浄機「光クリエール」として「MC75L」も同時に発売する。

小部屋向けの買い増し需要に対応するコンパクトモデル「MCK55L」(左)も、加湿水除菌効果をもつ。カラーはバニラホワイト、ココアブラウン、ストロベリーピンク。MCK40Lでは、バニラホワイトとストロベリーピンクを用意

型番 最大風量(m3/分) 集塵方式 推定市場価格
加湿空気清浄機「うるおい光クリエール」
MCK75L 7.5 電気集塵方式+プリーツフィルター 5万2,000円前後
MCK55L 5.5 フィルター方式(光速除菌フィルター) 4万2,000円前後
MCK40L 4.0 3万7,000円前後
空気清浄機「光クリエール」
MC75L 7.5 電気集塵方式+プリーツフィルター 4万2,000円前後