雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第33回はCDや広告の世界で活躍するroom-compositeのカイシトモヤが登場。
カイシトモヤプロフィール
下北沢のグラフィックデザイン会社、room-composite(ルームコンポジット)代表。50アーティスト、140枚を超えるCDジャケットのデザイン、広告、ポスター、フリーペーパーの制作などを手がける。JAGDA会員。東京ADC、Graphic Design in Japan、東京TDC、香港国際ポスタートリエンナーレ2010、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ等入選。APA 2010 金丸重嶺賞。オフィシャルWebサイトはこちら。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
カイシトモヤ(以下、カイシ)「グラフィックデザインそのものを意識したのは、子供の頃(7歳頃?)見に行った『福田繁雄』展です。その後、この仕事でご飯が食べれるんだと改めて認識したのが、大阪でやってた1996年(21歳)、信藤三雄さんのC.T.P.P.展。それからモラトリアムで専門学校等をうろうろして、2000年に上京、制作会社に就職しました」
――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。
カイシ「6年目になる恵比寿ガーデンプレイスのフリーマガジン『YEBISU STYLE』でしょうか? フリーになった当初は、ソロプレー的な仕事が殆どだったのですが、この仕事で編集/撮影/印刷など、チームプレーの大切さと、皆でひとつのものを作り上げる快感を知りました」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?
カイシ「大変なときもありますが、この仕事が世の中で一番面白いと思ってるので、他の仕事は考えられないです」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
カイシ「電子書籍やデジタルサイネージ等、これからのスクリーンメディアのデザインに興味があります。紙も大好きなんですけど、グラフィックデザイナーが今後、積極的に踏み込んで行くべきメディアであることは間違いないので」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
カイシ「MacBookPro、iPhone、iPadなど、Appleのデジタルデヴァイスは全て愛用しています。でも、MOLESKINのHard Cover Plane Largeは肌身離さず持っています。やはりどんなにデジタルツールが発達しても、アナログでの直感的な記録は欠かせないと思います」
――尊敬している人を教えてください。
カイシ「Bruno Munari / Paul Rand / Saul Bass / Dick Bruna / Max Huber / Archigram / 亀倉雄策 / 福田繁雄、もちろん今現在、交流がある諸先輩方も皆尊敬しています」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
カイシ「最近、長風呂で思いつくことが多いです」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
カイシ「土日は基本的に(日常業務としての)仕事をしないようにしています。ただ、脳内作業を含めてデザインしない日は無いと思います」
――理想的なオフの過ごし方は?
カイシ「昼間からお風呂に長くつかって、風呂あがりに美味しく注いだビールを飲み、山盛りのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを食べることです」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
カイシ「iPadを購入したので、様々なアプリケーションをダウンロードして試すことにハマっています」
――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?
カイシ「ひとりでも家で飲むので、ほぼ毎日飲んでいます。家では発泡酒またはウォッカを飲んでます。量はそれほど必要で無く、飲みに行っても、ビールをジョッキ3杯も飲めば十分です(たまに惰性で続く事も、、)」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
カイシ「決まってはいませんが、事務所に夕方頃遊びに来た人は、たまに巻き込まれる可能性があるので危険ですね」