オンキヨーは、30日、パワードスピーカーシステム「DP-M1」を発表した。発売は7月31日を予定している。価格はオープンで、市場価格は2万5,000円弱になると予想される。

デジタル入力を装備するパワードスピーカー「DP-M1」。デジタルメディアトランスポート「ND-S1」の組み合わせで、シンプルなオーディオシステムを構成できる

DP-M1は、アナログ入力だけではなく、デジタル入力端子も装備するパワードスピーカー。光/同軸、それぞれ1系統ずつの入力端子を装備しており、劣化の少ない再生を楽しむことが可能だ。また、一般的なパワードスピーカーでは、左右どちらかのキャビネット内にステレオアンプを搭載しているのに対して、DP-M1では、左右のスピーカーそれぞれにモノラルアンプを搭載する「ツインモノラル駆動方式」を採用。左右のスピーカーの内容積を近づけることで、純度の高い再生が可能になった。アンプは出力10W×2のデジタル方式。使用ユニットは、8cm径のフルレンジOMFコーン。キャビネットにはピアノ仕上げのMDFを採用する。

デジタル入力の装備は、昨年9月に発売された、デジタルメディアトランスポート「ND-S1」との組み合わせを想定したもので、DP-M1とND-S1のセットも同時発売予定だ。ND-S1は、iPod接続用のDockコネクターとUSB、デジタル音声出力端子を装備するユニット。Dockコネクターに接続したiPodの音声を、デジタルのまま出力可能だ。また、PCとUSBで接続した場合には、iPodとiTunesとの同期が取れるほか、PC側からは、USBオーディオとして認識される。なお、ND-S1には、アナログの音声出力は装備されおらず、PCやiPodからの音声信号は、デジタルでのみ出力されることになる。このND-S1とCD/FMチューナーアンプシステム「X-S1」とを組み合わせたシステムが、システムコンポ「NRX」として発売されているだが、ND-S1とDP-M1の組み合わせは、それよりもさらにミニマムなオーディオシステムを目指したものだ。

また、DP-M1には、ミニマムなオーディオシステムという性格にマッチするように、ニアフィールドでのリスニングに適した専用スタンドも付属する。専用スタンドは、PCのディスプレイサイドなどで使用する際に、スピーカーの正面ががリスナーの方にに向くように、スピーカーを傾けて設置するというものだ。

実用最大出力 10×2(4Ω、JEITA)
周波数特性 50Hz~20kHz
キャビネット内容積 R:1L/L:1.1L
入力端子 デジタル×2(光×1/同軸×1)/アナログ(RCAステレオ)
サイズ R:102mm(W)×194mm(H)×161mm(D)/L:102mm(W)×194mm(H)×155mm(D)
質量 R:1.3kg/L:1.2kg