G-SHOCKは今回が初使用です。実物を見る前はG-SHOCKに対して「頑丈だけど玩具っぽい腕時計」という漠然としたイメージを持っていましたが、実際に手に取ると全然玩具っぽくなど無く、機能的で質実剛健なデザインに惚れ惚れしました。

配色については黒色と赤色の使い分けが絶妙です。マットな仕上げの黒い表面に、ロゴやケース周りの赤色の部分が映えて精悍です。また、重厚な見た目に反し、重量がかなり軽いのも意外です。非常に使い勝手が良いです。

私はアミューズメント施設に勤務しています。ゲーム機の内部は可動部分が削れて出た鉄粉や、潤滑油と埃が混じってできた粘土のような汚れでいっぱいなので、防塵・防泥構造に優れたMUDMANは非常に重宝しています。

修理作業を1時間もすると肘から指先まで鉄粉と油汚れで真っ黒に汚れます。MUDMANも同様に汚れますが、汚れで機能不全に陥ったことはありません。パネルやボタンから油がしみこむことはなく、鉄粉などでボタンが押せなくなることもありません。

作業後には業務用洗剤や石鹸でMUDMANを丸洗いしています。これまで約一ヶ月、汚れては洗いを仕事中に何度も繰り返してきましたが、さすがは防塵・防泥構造を売りにするだけのことはあり、全く問題なく動いています。傷も付きにくい感じです。

MUDMANを使用する前は、金属ケースとベルトのダイバーを愛用していましたが、水には強くても汚れには弱かったです。竜頭やボタンに油汚れが溜まって操作し難くなったり、ベルトの隙間の汚れがおち難いなど掃除が大変でした。その点、MUDMANはケースもベルトも樹脂製ですから掃除が楽です。

強いて難点を挙げるならボタンが硬すぎることでしょうか。ライト、アラーム、タイマーをよく使うのですが、強めに押さないと反応しません。ライトについてはオートライト機能があるのでそれほど不便ではありませんが、アラームとタイマーはボタンを何度か押して時間を設定するので、押し難さに苛々することがあります。

壊れ難くするためや誤作動の防止のためなのかもしれませんが、もう少し押し易くても良いと思います。ストップウォッチ機能を頻繁に使う向きには厳しい味付けかもしれません。

MUDMANは初G-SHOCKになったわけですが、時計は使ってなんぼ、G-SHOCKは酷使してなんぼ、という印象を持ちました。過酷な状況でも気にせず着用できる頼れる相棒として、今後も長く愛用したいです。油汚れの手でもMUDMANをしていれば、「働き者のきれいな手」と某姫さまが褒めてくれそうです。……つづきを読む

目次へ戻る
FROGMANモニターレポートへ
GULFMANモニターレポートへ
RISEMANモニターレポートへ