趣味でパラグライダーを15年ほどやっている、ご存知の人もいると思うがパラグライダーというのは、パラシュート型の翼で山から飛ぶスカイスポーツである。

実はパラグライダーは上昇風を使ってテイクオフポイントより高くまで飛んでいけるのである。上昇風には、風が山肌にぶつかって上方面に向くことで発生する「リッジ」と、太陽に暖められた空気が膨張して軽くなり上昇する「サーマル(熱による上昇風)」がある。 G-SHOCK「MASTER OF G」シリーズのRISEMANは、高度計と温度計が装備されているとのこと。パラグライダーでフライト中の高度や気温の確認に使えないかと考えマイコミジャーナルのモニターに申し込んだ。

RISEMANはなかなかカッコいい。時計本体の厚みがあり、本体中心を貫くように配置した「センターシャフトデザイン」や、時計本体の黒に赤のワンポイントが引き締まって見える。

リストバンドも長めになっており、ウェアの上に巻くことも可能。ボタン類も大きくグローブをしての操作も可能だ。

早速、実際のフライトで使用してみようと、週末の天気を調べる。パラグライダーは天気だけでなく風の強さや向きでフライトできない場合があるので、私はフライトの可能性が高そうな地域に行くことにしている。

日本全国のフライトエリアに関する詳細は「日本ハング・パラグライディング連盟」のホームページを参照していただくとして、今回は静岡の「スカイ朝霧」に向かった。

ここ朝霧高原は、上昇風が発生しやすく、また目の前が富士山というロケーションもあって、フライヤーにとって大人気のエリアである。この日も大勢のフライヤーが集まっていた。

RISEMANには高度メモリーの機能があり「2分おきに10時間まで」と「5秒おきに1時間まで」の2パターンが選択できる、今回は細かく記録したいので5秒おきに設定した。ベゼル右側の赤いボタンを押すことで、高度計測モードとなり現在の高度が確認できる。

なお高度は気圧により計測しているため、その日の大気圧に影響される。正確な海抜高度と違いが生じることがあるが、パラグライダーでの高度の確認程度なら問題ない。高度計測モードで「START」ボタンを押すことで、高度のメモリーが開始される。いよいよテイクオフ!

本日は天気はよい、富士山も奇麗だ、しかし思ったより上昇気流が少ない、

高度メモリーがいっぱいとなる1時間ほどフライトした。それほど上昇はできなかったのが、残念。ランディング後、最高高度を確認したところ1,250m。テイクオフ地点が1,000mなので獲得高度は250mほどだった。

メモリーには、最高高度のほか最低高度、積算上昇高度、積算下降高度も保存される。

今回は確認できなかったが、フライト中の気温を確認することで「サーマル(熱による上昇風)」の確認にも使えるかもしれない。また、気圧傾向グラフが表示可能なので週末の天気予報にも活用できそうだ(気圧が高くなりつつある→天気は回復傾向、低くなりつつある→下り坂)。

1ヶ月ほど使ってみたが、週末だけの使用で、ウイークデーは家の中に置いてある状態なので、ソーラーバッテリーの充電具合が心配だったが、常にフル充電状態である。

電波も家の中でも受信している。目覚ましに使っている10年前の電波時計は、窓際に置かないと受信できないのだが、この小さいサイズでなかなかのものである。

耐衝撃性や防水性能などG-SHOCKの基本的な機能もあり、アウトドア派にはもってこいのアイテムであり、このRISEMANは私の週末の必須アイテムとなりそうだ。……つづきを読む

目次へ戻る
FROGMANモニターレポートへ
MUDMANモニターレポートへ
GULFMANモニターレポートへ