続いては、誰もが気になるスペック面を見ていこう。まずCPUは、Intelの最新シリーズであるIntel Core i7-620M(2.66GHz)/Core i5-540M(2.53GHz)/Core i5-520M(2.40GHz)の3種類から選択が可能になった。どのCPUも2コアながらハイパースレッディングによって4つの作業を同時に行うことができる。加えて、ターボブースト機能も備えているので、本来のクロック周波数を超えたスピードでの駆動も可能だ。例を挙げると、このレビュー機に搭載しているIntel Core i7-620Mの場合、CPUクロックは上記のとおり2.66GHzだが、ターボブースト機能が働くと3.33GHzにまでクロックアップする。

グラフィックスにはNVIDIA GeForce GT330Mを搭載し、最新の3Dゲームから動画編集までサクサクこなしてくれる。また、グラフィックス切り替え機能「ダイナミック・ハイブリッドグラフィックス」に大幅な改良が施されたのも注目したい部分。内蔵と外付けを再起動なしで切り替えられるのはもちろん、従来の「SPEEDモード」と「STAMINAモード」に加え、利用状況に応じてグラフィックスを自動的に切り替えてくれる「AUTOモード」が新採用されている。ハードウェアスイッチは三角形の形状となっており、どのモードへもワンアクションで移行できるのが嬉しいところだ。

「SPEEDモード」「STAMINAモード」「AUTOモード」をワンアクションで変更できる三角形のハードウェアスイッチ

キーボード右上には「ASSISTボタン」「ウィンドウ整列ボタン」「VAIOボタン」「イジェクトボタン」という4種類のハードウェアボタンを用意。インジケータの左端に映っているのが照度センサーだ

さらに、驚異的な進化を遂げたのがストレージである。旧シリーズでも2基のSSDによるRAID 0構成で素晴らしい実力を発揮してくれたが、新シリーズでは320GB(5,400rpm)/500GB(7,200rpm)のHDD、128GB(64GB×2、RAID 0)のSSDに加えて、ノートPCとして初めて4基のSSDをRAID 0で動作させる「クアッドSSD」も選択可能となっているのだ。これはメーカー発表によると、従来のHDDと比べて約6倍以上のスピードを発揮するという。しかも、使用環境に応じて256GB(64GB×4、RAID 0)/512GB(128GB×4、RAID 0)の2種類から選べるのも魅力といえる。