Chromium ProjectsのWebサイトでChrome OSベースのタブレットのユーザーインターフェイス(UI)コンセプトが公開された。水平方向でソフトウエア・キーボードを表示した状態では、Appleが1月27日(米国時間)に発表した「iPad」に似ているが、Chrome OSタブレットのUIコンセプトの画像やビデオは1月25日(同)に公開されていた。ChromeのUIデザイナーであるGlen Murphy氏がツィートしたことで、約1週間遅れで広く知られるところとなった。

Chrome OSベースのタブレットのUIコンセプト

Chromium OSのWebサイトでは、タブレット、ネットブック、ノートブック、デスクトップ、ディスプレイなどのフォームファクタごとのUIの違いが公開されていた。タブレットについては、タッチUIベースでフルスクリーン/タブ切替に限定されたスマートフォンに近いUIで、複数のウインドウによる操作は想定されていなかった。

Chromium OSのフォームファクタごとのUIの違い

最新のタブレットUIコンセプトでは、画面に触れるとラウンチャー画面が開き、アプリのアイコンをタップするとブラウザ画面が開く。複数のブラウザ画面のラウンチも可能で、フルスクリーン/タブ切替ではなく、画面上にウインドウのようにブラウザ画面を並べられる。これまでChrome OS開発プロジェクトにおいてタブレットは5~10インチのディスプレイとしていたが、フルスクリーン/タブ切替に限定していないことを考えると、今はネットブックに相当する10~12インチのタブレットも想定しているようだ。

画面をタップすると開くラウンチャー画面

キーボードはスクリーンに合わせて、自動的にスプリットしたり、アタッチされる

サイドタブでタブを一覧。横向きフルスクリーンでタブはサイドタブで表示され、ウインドウ状態ではウインドウの横にアイコン状態で表示される

アプリやコンテンツに合わせて柔軟に動作する。たとえばWebページのリンクをタップすると「URLコピー」「新しいタブ」などのコンクスチュアルメニューが開く

以下はタブレットUIコンセプトをまとめたビデオだ。

タブレット画面に触れるとラウンチャーが開き、ラウンチャーからGmailを起動。「+」ボタンを押してGoogle Readerのタブを追加。ふたたび画面をタップしてラウンチャーからGoogleサービスとは別のWebアプリを起動。ウインドウが2つに。さらにラウンチャーで検索を実行し、検索結果の1つをタップするとコンテクスチュアルメニューが開く。「新しいタブで開く」を選択してWebページにアクセス。