dynabook SS RX2/W7KWを一目見るなりの第一印象は、かなり薄型のノートPCだなといったところ。事実、これよりも薄いノートPCはほかにもある。ただし、記事冒頭でも書いたのでくどいようだが、「光学ドライブを搭載していながらこの薄さ」を実現したものは、このdynabook SS RX2以外にはないのだ。その薄さは約19.5mm(最薄部)。たばこ1箱の厚みよりも薄いことになる。

薄型ノートPCはその代償として強度が弱くなるという問題点が発生するが、本製品はそんな心配は一切必要ない。強度に関しても、ボディ素材にマグネシウム合金を使用し、100kgf面加圧テストや75cmの高さから落下させるテストに合格している。さらに動作中のノートPCのキーボード部分に100ccの水、コーラ、コーヒーをそれぞれ注ぎ、作成中のデータを保存するまでの一定時間、電源ショートなどが起きないことを確認するといった、精密機器にはかなり厳しいテストにまでクリアしている。

面加圧に強いとどのような利点があるかというと、ビジネスマンにありがちな、満員電車で鞄に入れたPCが押しつぶされた際に、液晶パネルにキーボードによる傷が入ったり、最悪の場合割れてしまったりといったアクシデントが起きにくくなる。これはビジネスノートとしてかなり重要な機能のひとつではないだろうか。耐水テストについても意外と重要で、自宅やオフィスなどでドリンクを飲みながらPCを操作している人も多いのではないだろうか? もしコップを倒してしまったら……と考えると、耐水性が高いことも安心して使うためのポイントのひとつだ。

またハードだけではなくセキュリティの面でも、TPMセキュリティチップを搭載。暗号化した重要データの暗号鍵をチップで管理するため、HDDを抜いて別のPCでアクセスしようとしても、TPMにある暗号鍵が取り出せないため解読できない。

キーボードは、19mmのキーピッチ、2mmのキーストロークを確保。さらに、キーボードを支えるベースカバーにリブ構造を施すことにより、しっかりとしたキータッチを実現。キーボードと基盤の間には防水フィルムが用意されているため、一瞬で液体が基盤に流れ込み、ショートしてしまうことを防いでくれる

液晶パネル背面部はバスタブ構造になっており、天板から側面部を一体化した継ぎ目のない立体構造になっている。これにより、ねじれやたわみなどで液晶パネルが破損してしまうことが少ない

タッチパッドの下には指先をなぞって使う「指紋センサー」を搭載。パスワードを入力する必要がなく、Windowsのログオンなどがスムーズかつ安全に行なえる。またHDDや電源、ワイヤレスの状態を表示するLEDも用意されている