本製品はビジネスユースをターゲットにしていることはほとんどの読者が理解していると思う。ではゲームなどに使ってみたらどうなのか? それを確かめるべく、「3DMark06」や「Vana'diel Bench 3」によるベンチマークテストを行なった。その結果は、簡潔にいえばバリバリの3Dゲームには適していない。チップセット内蔵グラフィックス機能のため、3Dの描写が弱い。

では、実際に使ってみた感覚はどうか? 個人差があるため、すべての人に当てはまるかはわからないが、筆者が使用した感覚では、ネットサーフィンやメールチェックなどに関しては、さすがIntel Core 2 Duo搭載PCだけあって、非常にキビキビ動作してくれるように感じた。しかもDVD再生などのムービーコンテンツの再生についても、コマ落ちせず快適に視聴できるので、ビジネス用途だけでなくホビーユースにも適しているのではないだろうか。性能を数値で判断しようと「PCMark05」のテストを行なってみたが、トータルスコア以外はN/Aとなってしまった。

「Vana'diel Bench 3」のLOWモードでループ再生を行なうバッテリ持続時間テストでは、3時間40分もの間動作した。3Dモデルの処理をずっと行ないつつ、無線LAN機能をオンにしていることを考えればこの動作時間は驚異だ。

■3DMark06
3DMark SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
580 180 225 1287
■Vana'diel Bench 3
High Low
1632 2388
■PCMark05
Score CPU Score Memory Score Graphic Score HDD Score
4232 N/A N/A N/A N/A

ビジネスノートとしては最高のPCといっても過言ではない

軽量ノートPCは数多くあれど、光学ドライブを搭載しながらこの薄さと軽さ、頑丈さを実現するあたりは、名機の名に恥じぬ製品といえる。今回紹介したモデルはSSDが128GBのモデルだったが、お金に余裕があるという人や、もっと容量が欲しいという人には512GBのモデルも用意されている。毎日重いPCをバッグに入れて会社や学校に向かう……なんて生活から今すぐおさらばしたいなら、dynabook SS RX2/W7KWは間違いなく「買い」のPCだ。

購入の際、少しでも安く購入したいという人は東芝ダイレクトPCショップを利用するといい。WiMAX搭載で「Microsoft Office Personal 2007 SP2 with Microsoft Office PowerPoint 2007 SP2」なしのモデルなら12月21日の午後3時までクーポンが適用でき、229,800円で購入できる。またWiMAXもOffice 2007も必要ないのであれば、クーポン適用で224,800円で購入可能。こちらも12月21日の午後3時までなので今すぐアクセスして検討してみてはいかがかな。

■試用機の主な仕様
製品名 dynabook SS RX2/W7KW
CPU Intel(R) Core(TM)2 Duo Processor SU9400(1.40GHz)
チップセット Mobile Intel(R) GS45 Express
メモリ 4GB (PC3-6400)
ストレージ 128GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス Mobile Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ 12.1型ワイド WXGA(1,280×800) 半透過型TFTカラー液晶(省電力LEDバックライト)
オーディオ Intel HighDefinition Audio準拠
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN、WiMAX通信モジュール
インタフェース ミニD-sub15ピン、USB 2.0×3(うちひとつは、eSATAと共用)、eSATA(USB 2.0と共用)、PC Cardスロット(TYPE II、CardBus対応)、SD/SDHCメモリカード対応スロット、指紋センサー(スライド方式)、ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニジャック)、マイク入力(3.5mmミニジャック)
サイズ/重量 約283×215.8×19.5~25.5mm /約1,018g
バッテリ駆動時間 約14.0時間
OS Windows 7 Professional(Windows XP ダウングレード用メディア付)
東芝ダイレクトPC価格 264,800円(クーポン適用後価格229,800円、2009年12月21日午後3時まで)