富士通

富士通 パーソナルビジネス本部 本部長の齋藤邦彰氏

富士通 パーソナルビジネス本部 本部長の齋藤邦彰氏は、「これからのユビキタス社会は、いつでも、どこでも、ナチュラルにという方向にいくだろう。使う人に負担をかけずに、自然とコンピューティングを活用できる世界がくる」とし、目覚まし時計を止めた時に、その手から同時に健康状態をチェックしたり、移動手段を検索したときには最もエコな移動方法を指示するような社会が訪れることになるとした。

また、モノとモノがシンクロし、人とモノがシンクロする「シンクロナイズ」、思ったことを、思った場所で、思ったときに使える「リアルタイム」、好みやライフスタイルにあわせて提案する「エージェント」、PCに格納されたデータだけでなく、健康、財産までを守る「セーフティ」の4つが、未来のパーソナルコンピューティングに求められる要素とし、「これがシームレスに連携することが大切である」とした。

ユビキタスの次のステージは「いつでも、どこでも、ナチュラルに」

未来のパーソナルコンピューティングに求められる4つの要素

斉藤氏は、「フレームゼロ」と呼ぶ開発コンセプトモデルを紹介。小型で薄型のPCと、携帯電話を並べるとディスプレイが広がり、また複数の人が持つデバイスをつなげると、それによりさらにディスプレイが広がるという使い方ができるほか、接続したPCや携帯電話では瞬時に情報を共有できるといった使い方もできる。さらに、「富士通はライフパートナーを目指す」とし、「これは、一日24時間の中でどれだけ多くの時間に利用してもらうか、多くの人に役立つかの挑戦でもある」などと語った。

齋藤本部長はフレームゼロと呼ばれる試作品を披露した

富士通が目指すのは「ライフパートナー」

マイクロソフト

Windows 7では、「できることを簡単に」、「やりたいこと、軽快に」、「新しいこと、目の前に」の3つの観点から訴求

マイクロソフト 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏は、22日にWindows 7の発売を控えていることに触れ、「Windows 7に対する期待の大きさをヒシヒシと感じている。Windows 7では、「できることを簡単に」「やりたいこと」「軽快に」「新しいこと、目の前に」という3つの観点から訴求する。タッチパネルへの対応や、Microsoft Silverlightによる動画を組み合わせたわかりやすい操作環境、携帯電話との連携なども進化しており、ユーザーの声を聞き、使いやすさを考えたOSになっている。日本の市場性や、日本のユーザビリティを意識したOSでもある」などとする一方、「だが、OSの話だけをしてもユーザーには響かない。WDLCには92社の企業が参加しており、デジタルライフスタイルの提案を業界をあげて取り組んでいく。22日の発売日以降も、各社と連携して継続的な訴求を行っていく」と語った。

マイクロソフト 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏

さらに、Windows 7とNetbookの関係性についても言及。「Windows 7ではStarter Editionを用意しており、これがNetbookに搭載される。新規PCを購入する1台目のユーザーにも、2台目以降で購入するユーザーに対しても満足してもらえる機能を提供できる。スモールノートPC市場は、より拡大していくことになるだろう」と語った。

マイクロソフトでは、「The Magic Software」をキーワードとし、インターネットの力を活用しながら、ソフトウェアを進化させる考え方を示した。また、PC、携帯電話、テレビの3つのスクリーンと、クラウドが結びつく世界がやってくるとの見方を示しながら、「ソフトとサービスによって、ユーザーがもっと使いやすくするための努力が必要」などと語った。

マイクロソフトが目指すのは「The Magic Software」

PC、携帯電話、テレビの3つのスクリーンと、クラウドが結びつく世界がやってくる