HP Officejet 6500 Wireless All-in-Oneには、有線および無線LANが搭載されており、ネットワーク経由でプリントやスキャンなどの機能を使用できる。ウィザード形式のセットアップアシスタントが用意されており、画面にしたがって進めていくだけで、ネットワークの知識のない初心者でも簡単に設定することが可能だ。

無線LANなどのネットワーク関連機能は、セットアップアシスタントで簡単に設定できる

なお、製品付属のCD-ROMからドライバをインストールすると、「HP ソリューション センター」というソフトが使用できる。メイン画面には、「画像のスキャン」や「ファクス送信」、「テキストに変換」などのボタンが表示されており、クリックすることでスキャニングやファクス、OCRなどの機能を利用できる。このほか、純正サプライ品などを購入できる「ショッピング」や、インク消費量を確認できる機能なども搭載されている。

「HP ソリューション センター」の画面。「画像のスキャン」や「ファクス送信」、「テキストに変換」などの機能にアクセスできる。また、インク残量を確認したり、各機能の設定を変更したりすることも可能

ちなみに、HP Officejet 6500 Wireless All-in-Oneのスキャナは、読み取りセンサにCISを採用しているため、CCDスキャナに比べるとピントの合う範囲が若干狭い。そのため、原稿がガラス面から浮いていると、うまく読み取れない場合がある。平面の原稿の場合は問題ないが、本や雑誌などの中面を読み取る場合は注意が必要。ノド側が浮かないように、ガラス面に密着させてスキャンするようにするといい。もっとも、これは多くの複合機に共通する特徴で、本製品に特別問題があるわけではない。なお、読み取り解像度は2,400×4,800dpiでこのクラスとしては十分すぎるスペック。ドライバの機能も一通りの機能は揃っており、スキャン品質もとりたてて文句はない。

スキャナのドライバ画面。スキャンに必要な機能は一通り揃っている