日立アプライアンスは10日、「ビートウォッシュ」シリーズの洗濯乾燥機2機種と簡易乾燥機能付き全自動洗濯機2機種、「白い約束」シリーズの洗濯乾燥機2機種を発表した。発売日は6月20日を予定している。価格などは表のとおり。

トリプルビートウイングで、洗浄力をアップしたビートウォッシュ「BW-D9KV」

新たに装備されたビートボールが、従来の押し洗い、たたき洗い、もみ洗いに加えて洗濯板効果を発生させる

ビートウォッシュシリーズのBW-D9KV/D8KV/8KV/7KVは、それぞれ、昨年6月10日に発売されたBW-D9JV/D8JV/8JV/7JVの後継モデル。ビートウォッシュシリーズとしては第6世代ということになる。また、白い約束シリーズのNW-D8KX/D7KXは昨年6月20日に発売されたNW-D9JX/D7JXの後継モデル。

ビートウォッシュシリーズは、縦型でありながら、ドラム型と同じようにたたき洗いが可能な洗濯機。一般の縦型洗濯機では水をかき回すためのパルセーターにあたる部分が、立体的な波形のビートウイングと呼ばれるパーツとなっている。このビートウイングの働きで、洗濯物をぽんぽんと投げて、落下の際にたたき洗いの効果を出すという仕組みだ。新モデルでは、このビートウイングの形状を改良。ビートウイングの表面にビートボールと呼ばれる半球形の突起を30個設置。洗濯物を大きく動かすビートスロープ、小さな動きを発生させるビートラインと組み合わせたトリプルビートウイングで、たたき洗いだけでなく、押し洗いやもみ洗い、さらに洗濯板効果も加わって高い洗浄力を発揮する。

また、新モデルでは省エネ性能、節水性も向上。従来機(BW-D9JV)では、2,500Whだった洗濯から乾燥までのコースでの消費電力量を、新モデル(BW-D9KV)では1,980Whまで削減している。また、水循環ポンプの搭載により、水道水のみで洗濯を行った場合、使用水量は74L。昨年モデルと比べても1L減少している。なお、昨年モデルより採用されているAg除菌お湯とりユニットも搭載。風呂の残り湯を除菌しながら利用することが可能。この場合の水道水の使用量は15Lとなる。

BW-D9KV/D8KVは、ヒーター式の乾燥機能を搭載したモデル。それに対して、BW-8KV/7KVは、エアジェット乾燥機能を搭載したモデルだ。エアジェット乾燥は、洗濯/脱水槽を高速回転させながら、大容量の風を送り込むことで衣類の乾燥を行うという方式。ヒーターは搭載されていない。化繊の場合4kgを約3時間で乾燥可能。また洗濯物の水分を減らすため、化繊以外の衣類でも、その後の干し時間を短縮することが可能だ。

白い約束の2機種は、一般的な縦型の洗濯乾燥機。乾燥はヒーター式で、洗濯物から出た水分を含んだ空気を水で冷やして除湿する「カラッと乾燥」により、室内に湿気を出さない乾燥運転が可能だ。

新モデルでは、昨年モデルに比べて、省エネ性能がアップ。昨年モデルNW-D8JVでは、洗濯から乾燥までの消費電力量が2,200Whだったのに対して、新モデルNW-D8KVでは2,070Whへと削減されている。また、パルセーターにより、洗剤と水を協力に混ぜ合わせて濃縮洗剤液とし、衣類に浸透させる「パワー浸透洗浄」も搭載。強力な洗浄力を備える。

種類 型名 洗濯容量 乾燥容量 推定小売価格
ビートウォッシュ 洗濯乾燥機 BW-D9KV 9kg 6kg 21万円前後
BW-D8KV 8kg 4.5kg 17万円前後
全自動洗濯機 BW-8KV 8kg - 10万円前後
BW-7KV 7kg - 9万円前後
白い約束 洗濯乾燥機 NW-D8KX 8kg 4.5kg 13万円前後
NW-D7KX 7kg 4kg 12万円前後