製品化されたことに驚くとともにその決断を評価

もちろん、直販価格で70万円クラスという金額は簡単には捻出できるものではない。しかし、マルチディスプレイ環境を得意先まで持ち運べる製品というのは、相当にニッチな製品とは思うが、ニーズは存在するはず……と考える。こうしたモデルは一般的にコンセプトにとどまってしまうことが多いが、製品化され販売されているという点は、さすがはThinkPadのレノボと言えるかもしれない。

ACアダプタも170Wの特大サイズ。その上に乗っているのはThinkPadの標準的な90WタイプのACアダプタ

なお、W700dsはあくまで"モバイル"マシンというわけで、実際にこれを担いで移動してみたが、「根性があればできる」という感想。なにせ本体だけで5kgほどあることに加え、ACアダプタも持ち運ぶとなると、それなりに覚悟が必要になることは事実。ただ、W700dsはいくら大きく重くても、それ以上に夢が詰まったモバイルワークステーションであるという点は強く感じた。

■レビュー機の仕様 (型番:2752E7J)
CPU Intel Core 2 Quad T9400(2.53GHz)
チップセット Intel PM45 Express
メモリ 4GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA Quadro FX 3700M 1GB
ディスプレイ 17型ワイド(1,920×1,200ドット)+10.6型ワイド(7,68×1,280ドット)
オーディオ High Definition Audio
ネットワーク 10/100/1000BASE-T、IEEE802.11a/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
インタフェース USB2.0×5、IEEE1394、DVI-D、DisplayPort、D-Sub15ピン、モデム、LANなど
バッテリ駆動時間 約2時間
サイズ/重量 W410×D310×H51.4~52.2mm/約5kg
OS Windows Vista Ultimete SP1 64bit
ソフトウェア InterVideo WinDVD、MyDVD、Roxio Creator Business Edition、ThinkVantageソフトウェアなど
価格 766,500円