ソフトバンクモバイルは29日、ソフトバンク3G携帯電話の新製品「EXILIMケータイ 930CA」(カシオ日立モバイルコミュニケーションズ製)を発表した。有効画素数約809万画素CMOSセンサを採用した本格的なカメラ機能と約3.0インチワイドVGA(480×854ドット)液晶を搭載したスライドタイプの携帯電話。2月中旬以降に発売する。カラーバリエーションは、レッド / ブラック / ホワイト / ピンクの4色。

「EXILIMケータイ 930CA」(カシオ計算機製)

930CAは、カシオの人気デジタルカメラ「EXILIM」の名を冠するEXILIMケータイ。auの2008年秋冬モデル「W63CA」と同等の約800万画素CMOSセンサを搭載する。800万画素以上のカメラを搭載した携帯電話としては世界最速の0.99秒(2009年1月9日ROA調べ)の起動速度を備えた本格的なカメラ機能が特徴。

EXILIMの技術を生かした画像処理エンジン「EXILIMエンジン for Mobile」を搭載しており、高精細な写真を撮影できる。カメラレンズは、28mmの広角レンズを採用した。

カシオ計算機としては初めてのスライドデザインを採用した

本体を閉じた状態。ディスプレイ下には端末を閉じた際に操作できるハードキーが3つ搭載されている。このキーは端末を開いた状態では操作無効となる

端末を開いた状態。本体カラーに合わせブラックとシルバー系のツートンカラーを採用している

本体を開いた状態での背面。スライド部分は全てブラックとなる

閉じた状態の背面。カメラ周りのデザインが特徴的

本体下部にはマイクとストラップホールが搭載されている

撮影機能としては、人物、風景、夜景など好みの撮影シーンを選択できる「ベストショット」やカメラが自動的に撮影シーンを判別する「オートモードセレクト」などが利用できる。撮影した画像は、3種類の表示パターンを備えた「スナップビュアー」を利用すれ ば、簡単に閲覧できる。

被写体の顔を検出し、ピント・明るさを最適化する「自動追尾フェイスフォーカス(顔検出AF)」、横・縦・前後・回転それぞれのブレを補正する6軸方向の手ブレ補正と被写体ブレに対応した「ダブルブレ補正」機能を搭載。動画撮影時も4軸の手ブレ補正に対応する。ズーム撮影は、8メガサイズも含む全画像サイズで約3倍のデジタルズームが利用可能だ。

このほか、「830CA」にも搭載される「美撮り(びどり)」モードも利用可能。いきいきとした透明感のある肌の色、目もとの存在感をアップした写真を撮影できる。

電話本体は、W63CAと同じくカメラを中心にデザインされている。ローレット加工が施されたメタルリングをカメラレンズ周囲に、大型のシャッターボタンを側面に配置するなど、本家EXILIMのデザイン要素が盛り込まれている。スライド下部には、使用感にこだわったシートタイプのテンキーを採用した。

本体右サイドにはメディア機能のキーが並ぶ

本体上部には赤外線ポート

本体左サイドにはイヤホンジャック(充電用コネクタ兼用)とマナー/LOCKキーが搭載される

イヤホンジャックとmicroSDカードスロット。au端末の「W63CA」とは異なりmicroSDカードはバッテリーカバー(電池蓋)を外すことなく出し入れ可能

機能面では、ワンセグ、おサイフケータイ、ミュージックプレイヤー、赤外線通信(IrDA)、PCサイトブラウザ、遠隔ロックなどが利用できる。通信面では、国際ローミング(3Gのみ)、3Gハイスピード(最大 7.2Mbps)をサポート。

バッテリー部分。EXILIMのロゴ部分がバッテリーカバー(電池蓋)となっている

本体を閉じた状態の横向きメニュー画面。カメラ機能、ワンセグ機能、各種ビューアー機能が閉じたままで操作できる

自動追尾フェイスフォーカス(顔検出AF)を有効にすると、自動的に顔検出を行いフォーカスポイントが移動する

カメラ起動速度の速さに加え、スライドデザインを採用したことで、撮りたいときに素早く撮影できる

(写真・キャプション/2106bpm K-MAX)

通信方式(国内/海外) W-CDMA方式
サイズ 約50×112×16.5mm(閉じた状態、突起部除く)
質量 約138g
連続通話時間/待受時間 約215分/約540時間(静止状態、閉じた状態)
ワンセグ連続視聴時間 約2時間35分(通常モード時)/約3時間50分(ECOモード時)
ディスプレー 3インチフルワイドVGA(480×854ドット)半透過型TFT液晶(最大26万色)
モバイルカメラ 有効画素数809万画素CMOSカメラ(オートフォーカス・手ぶれ補正対応)
外部メモリー microSDHCカード(最大8GB)
カラーバリエーション レッド / ブラック / ホワイト / ピンク