KDDI、沖縄セルラーは27日、au携帯電話の新製品「W63CA」(カシオ計算機製)を発表した。有効画素数約800万画素CMOSセンサを採用した本格的なカメラ機能と約3.1インチワイドVGAの有機ELディスプレイが特徴の折りたたみ型携帯電話。カシオの人気デジタルカメラ「EXILIM」の名を冠するEXILIMケータイだ。11月下旬以降に発売する予定。

「W63CA」(カシオ計算機製)

正面。EZ FeliCaを搭載する

背面。金属パーツに沿う形で、イルミネーションを搭載し、インジケーターやシャター操作の際に発光する仕様になっている

従来モデルのW53CAと同じく、カメラを中心にデザインされた端末で、レンズが配置された背面を製品の"フェイス"として設計されている。W53CAでは、筐体の端に位置していたレンズ部分が内側に移動。背面の電池パックカバーも再考され、レンズ部周囲の金属パーツに沿う形で設置するなど、より本家EXILIMに近いルックスにデザインされている。カメラが設置された背面側が製品の顔になるようこだわったデザインだという。また操作部には、カシオ端末お馴染みの、各キーに斜面を設けた「ステップキー」を採用し、押しやすさに配慮している。

左右の側面。右側面には、大きなシャッターボタンや左右・決定キーを配置。カメラ撮影時に操作しやすいよう配慮されている

カメラ機能としては、EXILIMの技術を生かした画像処理エンジン「EXILIMエンジン for Mobile」を搭載。フレーム内から顔を検出し、ピント・明るさを最適化する「フェイスフォーカス(顔検出AF)」機能、逆光時の露出を適正値に自動調整する「逆光補正」機能、撮影サイズを段階的に自動で変更する「オートリサイズ機能」、8メガモードでも使用できる「連写機能」などの新機能を搭載する。動画撮影も可能で、秒間30フレームのVGA動画の撮影に対応する。

従来モデルのW53CAと比べ、1.5mm薄型化を実現。縦幅は、画面サイズが大きくなったため、7mmほど長くなった。背面の電池パックカバーも再考され、より本家EXILIMに近いルックスになっている

カメラレンズは、28mmの広角レンズを採用し、被写体との距離がとりにくい室内でも後ろに下がらず、多くの人物を撮影可能。ディスプレイは、約3.1インチワイドVGA(480×800ドット)の有機ELを搭載した。ワンセグやLISMO Videoを16:9のフルサイズに拡大して全画面で表示できる。

2008年秋冬モデルから「じぶん銀行」のアイコンがメインメニューに加わった。じぶん銀行は、三菱東京UFJ銀行とKDDIが共同出資したインターネット専業銀行

待ち受け画面に小さなキャラクター(ディスプレイに映る黒い点)を表示できる。高精細かつ大きなディスプレイを搭載するため、キャラクターの微妙な動きも表現できる

多彩な撮影機能を備えるW63CA 。フェイスフォーカス機能では、フレーム内から顔を検出。ピント・明るさを最適化する

専用のクレードルも付属する

型番 EXILIMケータイ W63CA
寸法 約50×110×17.4mm(最厚部22mm)
質量(電池装着時) 約124g(電池装着時)
連続通話/待受時間 約230分/約260時間(国内モード利用時)
メインディスプレイ 約3.1インチVisual ワイドVGA (480×800ドット)有機EL
サブディスプレイ
カメラ 有効画素数809万画素(オートフォーカス・手ブレ補正)
外部メモリ microSDカード
シャインピンク、アイスホワイト、チタニウムゴールド、メタルグリーン