「ムービー立て看」の前にやって来ると、みんな足を止めてムービーに見入る。とくに「1年CS組」の授業が始まると、教室に入りきれなかった参加者たちが、このムービーで授業を観覧するという光景が目についた。「ムービー立て看」は音声も出せるので、看板がそのまま授業の中継の役割を果たしたというわけだ。「ムービー立て看」の前は黒山の人だかり。主催者はとうとう廊下に線を引いて、観覧者を整理するほどだった。

教室に入れなかった人で、「ムービー立て看」前は大賑わい

実際に「ムービー立て看」を見た人に印象を聞いてみると、「思わず立ち止まって見ちゃう」「何の映像か看板に書いてあるので親切」、「液晶画面かと思ったら背後にプロジェクターがあってびっくり」、など、なかなか好評。仕事柄、映像分野に縁の深い来場者が多いからか、一体、どうなっているのかと不思議そうに看板の裏側を覗き込む人も多かった。

とうとう「ムービー立て看」前は交通規制

もし、ムービーがなかったら、どうなのだろう? ふとそんなことを思いついて実験してみることにした。ムービー部分に、体育館で販売中の本の特典を宣伝する文章を書き込んだポスターを貼って、同じように出してみた。内容は、"英人気クリエイター集団「TOMATO」デザインのTシャツをプレゼント"というものだ。通りすぎる人は看板にチラリと目を留めるが、立ち止まる人はいない。そのまま流し読みして通り過ぎていく。明らかに立ち止まる「ムービー立て看」とは、驚くほどの違いが出た。あらためて"文字+動画"がもたらす相乗効果の大きさを思い知らされた。

スクリーンの上から貼り紙をした

ムービーのない立て看には立ち止まる人はいなかった

イベントは盛況のうちに幕を閉じ、撤収作業の時間に。「ムービー立て看」のスタンド部分は、折りたたみ式になっており、幅96cm×高さ23cmのキャリングケースに収納できる。スリムなプロジェクターと折りたたみ可能なスクリーンで持ち運びにも優れているといえる。常設だけでなく、展示会やイベント会場などにも簡単に設置でき、幅広い用途に活躍する「ムービー立て看」。これから、あちこちの店頭やイベント会場で出会う機会が増えるに違いない。