ペンタックス(HOYA)は22日、高性能レンズの「PENTAX DA★(スター)」シリーズの新製品として、中望遠の「DA★ 55mm F1.4 SDM」と、高倍率望遠ズームの「DA★ 60-250mm F4ED [IF]SDM」を発表した。発売は2009年1月で、価格はオープン。推定市場価格は55mmが8万円前後、60-250mmが16万円台後半。また、オートマクロストロボ「AF160FC」を近日中に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。

★(スター)シリーズは、同社独自の技術などを駆使した高性能レンズシリーズ。異常低分散ガラスやED(特殊低分散)ガラス、独自のコーティング技術などにより、周辺部までクリアな描写性能を実現するという。

今回発表された2本のレンズはどちらもデジタル一眼レフ専用で、ゴーストやフレアの発生を抑えたほか、イメージサークルはAPS-Cに合わせて設計している。共通の特長としては、各部にシーリングを施した防塵・防滴構造や、オートフォーカスからマニュアルフォーカスへ切り換え操作なしで移行できる「クイックシフト・フォーカス・システム」などがある。また、レンズ前面には汚れの付着しづらい「SP(Super Protect)コーティング」を施し、指紋や化粧品などの油汚れも簡単に落とすことができる。また、超音波モーターにより、静かで滑らかなオートフォーカスが可能な「SDM」機構を採用した。

「DA★ 55mm F1.4 SDM」は同社のデジタル一眼レフに装着すると35mm判換算で84.5mm相当の画角になり、F1.4の明るさと相まって、ポートレート撮影などに適したレンズとなるという。広い周波数域で反射を防止する新開発の「エアロ・ブライト・コーティング」を採用し、透過率を高めつつフレアーやゴーストを抑えている。

「DA★ 60-250mm F4ED [IF]SDM」は92mmから383mm相当の画角になる望遠ズームレンズ。従来のカメラ内モーターによるAFも可能なハイブリッドAFを採用している。ズーム全域でF4の明るさを確保している。EDガラス2枚を使用し、色収差を補正。また、ズーム機構には像面湾曲収差を低減する非線形移動方式を採用している。

オートマクロストロボ「AF160FC」は、リング状の発光部をもち、被写体に影を作らない接写用のストロボ。ガイドナンバーは最大16で、カメラ側で最適な発光量が決定できるTTL調光が可能。

DA★ 55mm F1.4 SDM

DA★ 55mm F1.4 SDMのシーリング

DA★ 60-250mm F4ED [IF]SDM

DA★ 60-250mm F4ED [IF]SDM のシーリング

オートマクロストロボ「AF160FC」とK20D

「AF160FC」の操作パネル