東芝は3日、洗濯乾燥機の新モデル「AW-80VF」「AW-70VF」を発表した。発売は、7月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は、AW-80VFが14万円前後、AW-70VFが13万円前後と予想される。

新型のドラムを搭載することで、洗浄力をアップした、縦型洗濯乾燥機「AG-80VF」

両製品は、昨年6月に発売された「AW-80/70VE」の後継モデル。AW-80VFが洗濯/脱水容量8kg、乾燥容量4.5kgで、AW-70VFが洗濯/脱水容量7kgで、乾燥容量4kg。同社の縦型洗濯乾燥機の中ではハイエンドに位置する製品だ。

前モデルからの変更点は、洗濯槽と脱水槽の改良。まず洗濯槽は、新たに、山型の突起を108個配置した「スタークリスタルドラム」を採用。モーターに「S-DDモーター」、パルセーターには「Wターンパルセーター」を採用している。同パルセーターは、洗濯槽内に横方向と縦方向の水流を生み出し、洗濯物を上下にも回転させる同社独自のもの。また、S-DDモーターは、DDモーターをDSPによって制御するというもので、縦型洗濯乾燥機に搭載した場合、機敏なパルセーターの動きを可能とする(同社のドラム型洗濯乾燥機にも、このS-DDモーターが採用されている)。スタークリスタルドラム/Wターンパルセーター、そしてそれを駆動するS-DDモーターにより、衣類は洗濯槽の山型の突起に押しつけられ、そこで、手もみ洗いのような効果を生み出す。同社によると、この新機構により、昨年モデルよりも、約5%洗浄力がアップしたうえ、布絡みも半減するとのことだ。

脱水槽は、脱水用の穴を495個、槽の側面全体に均一にを配置して改良した。これにより、脱水時に水槽も洗浄。水槽内に残った洗剤カスや汚れなどを洗い流すことが可能となった。

前モデルと同様に、洗濯/脱水の終了後に、洗濯槽内に温風を約15分間送り込むことで、カビの繁殖を抑える「自動槽乾燥 カビプロテクト」を搭載している。同機能は洗濯物を取り出して、ふたを閉めてから30分後に自動実行される。また、洗濯時の騒音は約26dB、脱水時は約37dBの静音性を実現している。

また、水流の強さを表示するインジケーターが付いた「水流パワーボタン」が搭載されており、洗い/すすぎの際の水流を5段階で調節可能となっている。洗濯物の状態によって、水流を調節することで、より効率的な洗濯が可能となった。水流の強さは、動作時でも調節可能。