今週の家電"売れ筋"週間ランキングでは、各社からユニークな特徴をもつ製品が続々と投入されている洗濯機の人気機種をチェックしたい。ランキング集計には、売り場面積約5,500坪で都内最大級の品揃えを誇るヤマダ電機 LABI品川大井町店にご協力をいただいた。

4月29日~5月5日家電"売れ筋"週間ランキング - 洗濯機編

順位 メーカー 型番
1位 松下電器産業 NA-VR1200
2位 シャープ ES-HG92G
3位 松下電器産業 NA-VR2200
4位 三洋電機 AWD-AQ3000
5位 日立製作所 NW-5HR
6位 東芝 AW-70VE
7位 三洋電機 ASW-60AP
8位 シャープ ES-FG60H
9位 日立製作所 BW-D8HV
10位 日立製作所 BD-V2000

ななめドラム洗濯乾燥機「NA-VR1200」。ヒートポンプ乾燥方式で衣類の傷みを防ぐ

今回1位となったのは、3月に本サイトの家電コラム「ぐうたら主婦でごめんあそばせ」でも紹介した松下電器産業のななめドラム洗濯乾燥機「NA-VR1200」だ。2007年10月の発売以来、約100万台を売り上げたとも言われる人気シリーズのひとつで、しつこい汚れに強い「ダンシング洗浄」や約65度の乾いた温風で乾燥する「ヒートポンプ」方式を採用したスピード乾燥が特長となっている。

また「NA-VR1200」の上位機種にあたる松下製「NA-VR2200」も3位にランクイン。同機種では「NA-VR1200」の機能に加え、乾いた衣類の消臭・しわ伸ばしなどができる「ミストリフレッシュ」機能のほか、洗濯時約28dB、脱水時約37dBを実現する「新サイレント構造」が採用されている。

「"低騒音"であれば床に振動が伝わりにくい『免振ドラム』を採用したシャープのES-HG92Gが好評ですね」と話す同店セールスアドバイザー 林太希さん

同店舗のセールスアドバイザー 林太希さんによると、同店の洗濯機売り上げでは松下製が全体の3割を占めており「省エネかつ時間短縮という面でも優れたヒートポンプ式を採用している松下製と東芝製がユーザーから注目を集めている」という。ランキング外ではあるが、東芝「TW-3000VE」もヒートポンプを採用した洗濯機。推定市場価格が31万円前後とやや割高な価格設定ながら「エアコン機能などユニークな特徴をもちアピール力はある」と林さんは分析する。

また「ドラム式は節水性能が優れていることが評価されるポイントとなっている」とのこと。ただ、ななめドラム式では、扉の開閉など構造上の問題で部屋に設置できない場合もあるのが難点ともいえる。価格帯としては、12~13万円台の製品がよく売れているという。

価格と大きめのサイズがネックとなっているのか? 東芝「TW-3000VE」

このほか機能面では、上位に入ったシャープのドラム型洗濯乾燥機「ES-HG92G」や三洋電機のドラム型洗濯乾燥機「AWD-AQ3000」に共通する「"水を使わない洗濯"機能が人気ですよ」と林さん。同機能を搭載することでデリケートな服やぬいぐるみなどのお手入れが可能となるなど家庭内での洗濯環境を向上させた点が高く評価される理由といえるようだ。