「PRADA Phone by LG(L852i)」(LGエレクトロニクス・ジャパン製)

6月1日に、NTTドコモから「PRADA Phone by LG(L852i)」(LG電子製)が発売される。世界的に著名なファッションブランドであるプラダが、韓国のLG Electronicsとコラボレートして、世界市場に投入するモデルの日本版だ。日本の携帯電話市場では、携帯電話事業者がメーカーから端末を買い上げて、通信サービスとセットで販売する方式がとられている。このPRADA Phoneも販売方式は同様で、全国のドコモ製品取扱店で購入できる。しかし、プロモーションはPRADAとLGが中心になって展開する。そうした意味においても注目度の高い異色のケータイといえよう。

※ご注意:この記事で使用した製品はサンプル機です。記事の内容が実際に販売される商品と完全に同一であることを保証するものではありませんのでご了承ください。

筐体デザインは、ベースとした欧州向けのPRADA Phoneと共通しており、PRADAのイメージカラーともいえるピュアブラックで艶やかにコーティングされ、エッジ部分にはシルバーをあしらい、上質でシャープな印象を際立たせている。

FOMAの基本サービスに対応させるため、テレビ電話用の内側カメラを装備するなどの機能強化が図られており、筐体サイズは欧州版よりもひとまわり大きい。それでも、厚さ12.7mm・重量92g(欧州版は同12mm・85g)なので、手にした感触は非常に軽やかで、スーツの胸ポケットにもすっきり収まる。

右がベーシックモデルである欧州版。日本版のほうが2.2mm高さがあり、0.7mm厚い

欧州版にはフロントカメラがないため、自分撮り用のミラーが用意されている

PRADA Phoneの最大の特徴は、ダイヤルキーパッドを搭載せず、代わりにフロント面の大部分を占める3インチのタッチスクリーンを搭載していることだ。ディスプレイの右下にある電源キーを押して起動したあとは、ほとんどの操作は画面をタップして行える仕様になっている。また、タップした際にバイブレーターが短時間動作し、音と震動を指に感じられるので、確実に入力が行われたことを実感できる仕組みだ。このタップとバイブレーターの連動機能は、欧州版には搭載されていないので、日本市場に合わせた改良ポイントのひとつといえよう。もちろん、バイブレーターをOFFにしたり、震動パターンを変更したりもできる。

タッチ操作に連動する音やバイブレーターは任意の設定に変更可能