本体右側面には、画面スクロールなどを行える上下キー、カメラボタン、充電コネクタを装備。左側面には、イヤホン端子、ロックキーのほかにマルチタスクボタンを搭載し、同時に起動したいメニューを呼び出したり、切り替えたりできる。これらもFOMAの仕様に合わせて、欧州版からレイアウトが変更されている。誤作動を防止するためのロックキーは、その都度押して使うこともできるが、何も操作しない場合に一定時間が経過すると自動的にロックされるように設定することも可能だ。背面には2メガピクセルカメラとフラッシュを搭載する。

右側面には充電アダプタ端子、上下ボタン、カメラボタンを装備

左側面にはイヤホン端子、ロックキー、マルチタスクボタンを搭載

画面操作に用いるスタイラスペンが付属しており、これにもPRADAロゴが記されている。普段はストラップとして装着し、キャップを外して使う仕様。ただし、ほとんどの操作は指で行えるので、後述の「スケッチメモ」を使ったり、ウェブページのリンク先を何度もクリックするといった細かい操作をしない限りは、使う必然性は感じられないかもしれない。PRADAロゴ入りのレザーケースも同梱される。

PRADAのロゴが記されたスライラスペンは、ストラップとして装着できる

本体背面のピュアブラックで塗装。カメラとフラッシュが搭載されている

PRADAロゴ入りの専用レザーケースを付属

PRADA Phoneの操作は、画面に表示されるアイコンやメニュー項目を選択しながら進める独自のタッチインタフェースを採用している。待受画面には、メニュー・電話・メール・電話帳の4つのアイコンが表示されており、例えばメニューのアイコンをタップすると、12個のランチャーアイコンで構成されるメインメニューに進み、そこからアイコンを選択することで次のメニュー階層に進めるという仕組みだ。

待受画面の一例。下の4つのアイコンから選択して操作を始める。一番右がメニューのアイコン

12個のアイコンで構成されるメインメニュー画面。「Custom」をタップすると、よく使う機能を集めたカスタムメニューに切り替わる。カスタムメニューはユーザーが編集することも可能

ワイドQVGA(240×400ピクセル)のカラー液晶を搭載しているが、待受画面やメニュー画面などは黒の背景+白い文字のモノトーンでデザインされ、筐体デザインとの一体感を生み出している。なお、日本語フォントはアウトラインがくっきりとしてドット感がなく非常に見やすい。これは、ここ数年のLG製ドコモ向け端末に共通する特徴だが、日本市場に端末を供給する海外メーカーとしては、最もディテールにこだわり、"日本人の好みに合わせている"印象を受ける。