実際に使ってみて感じるのが、タッチインタフェースの楽しさ。画面に触れるだけの操作感は指に負担がかからず、あちこちに触れて画面が変わるのを見ているだけで楽しい気分になる。携帯電話としては先端のインタフェースでありながら、スケッチメモなど、アナログ的な楽しみを味わえるのも魅力だ。

なお、タッチインタフェースを採用したモバイルギアとして、iPhoneやiPod Touchを連想する人が少なくないだろうが、操作性としては共通する部分が多い。筆者が比較した感覚においては、iPod Touchのほうがタッチレスポンスやスクロール速度が速く、PRADA Phoneは若干遅い印象。しかし、iPod Touchは反応がよすぎるため、画面をスクロールした際に、自分が意図する以上に進んでしまったりして、その加減を把握するのに時間を要する。PRADA Phoneは、タッチインタフェースを初めて使う人には、ちょうどいいレスポンスといえるかもしれない。

PRADA Phoneはデザイン性を重視したブランドケータイではあるが、グローバルな市場で業績を伸ばすLGが培ってきた技術を実感できる、実用性に優れた端末でもある。

(村元正剛/ゴーズ)

寸法 101×54×12.7mm
質量 約92グラム
連続待受時間(静止時) 約350時間
連続通話時間 約140分
連続テレビ電話時間 約90分
ディスプレイ 3.0インチワイドQVGA(240×400ドット)ワイドQVGA TFT液晶 65,536色
外部メモリー microSDカード(最大2GB)
外側カメラ 200万画素CMOS・Schneider-Kreuznachレンズ採用
内側カメラ 30万画素CMOS