操作感について、まず書いておきたいことはその快適さだろう。最近のハイエンドの機種では、動作が遅くなってしまい、快適に操作できないものが多くなっているが、HONEY BEEは機能がシンプルだということもあり、非常に素早い操作が可能だ。待受時に数字キー+Webボタンで、数字キーに対応したブックマークのWebページを開けたり、数字キー+メールボタンで数字キーに対応したアドレス帳に登録してあるメールアドレス宛のメールが新規作成できたりとも、ショートカットも非常に便利に使える。また、オリジナルメニューが作成できる「マイオリジナル」機能を活用すれば、操作をより短縮できる。

メインメニューは標準的な9分割メニューだが、メインメニューで数字キーを押すと、なぜかFunction(設定)内の数字キーに対応した機能が表示される

サブメニュー画面。非公式ながら歌や声の入った着信音も利用可能だ。自作するなら筆者の個人サイト(memn0ck.com)に方法が記載されているので参照してほしい

通話機能も、従来の機種と比べても通話性能が上がっており、移動中でもよりクリアに通話できるようになっている。また、通話中に通話がかかってきたときや連続通話が2時間を経過したときにアラームが鳴る機能なども搭載されている。音声通話定額制の料金プラン「ウィルコム定額プラン」(月額2,900円)では、070番号との通話は24時間無料となっているが、連続2時間45分以上通話すると課金対象になるので、2時間で通知してくれる機能はありがたい。もちろん、2時間45分以内で一度切って、再度同じ通話先に発信すれば、また無料通話ができるので、長電話好きにも問題はないだろう。

通話定額を生かすもうひとつの特徴として、電池の持ちの良さも挙げられる。連続通話時間が約420分と、他社の携帯電話と比べると圧倒的に長い。連続待受時間も約610時間とかなり長い。ウィルコム定額プランに加入してHONEY BEEを使えば、時間帯や料金、バッテリ残量を気にせずに済むのは嬉しいところだ。

赤外線(IrDA)にも対応。最近になってようやくウィルコムも赤外線に対応する機種が増えてきた。NTTドコモの携帯電話とvNote形式の画像ファイルも交換可能

通話中着信表示機能にも対応している。ウィルコムには「キャッチホン」機能がないため、長電話をする人にはこの機能があることで多少救われる

日本語入力としては「Advanced Wnn V2」を搭載し、予測・推測変換に対応している。ただし、数字やカナは予測変換でかな入力から入力できるのだが、英字はできない。他の機種で英数カナ変換を利用している人は、英数カナ変換といった独立した機能がない点を不満に思うかもしれない。また、ダウンロード辞書にも対応している。京セラの公式サイト「サイトK」からダウンロードできるほか、非公式ながら辞書ファイルを自作することも可能だ。

文字入力の予測・推測変換の選択画面では、選択候補を上下ボタンで右左とジグザグに選択していくので、慣れるまでは直感的でないと感じるだろう

ダウンロード辞書は最大3つまで登録できる。辞書ファイルを自作したい場合には「京ぽん辞書Wiki」を参照して欲しい。ユーザーが作成した辞書ファイルもあるので、それらを登録するのもいいだろう