ウィルコムは21日、音声通話向けPHSの新製品として「WX330K」(京セラ製)を発表した。新サービスの「デコラティブメール」に対応し、HTMLを利用した装飾付きメールの送受信が行える。3月上旬より販売開始する予定。

厚さ15.6mmのスリムボディを採用した「WX330K」。アンテナは内蔵型

「WX320K」「WX320KR」などの京セラ製PHSの特徴を継承しながら、最薄部約15.6mmの本体に2.4インチQVGA(240×320ドット)液晶ディスプレイを搭載した。ディスプレイ表面には強化ガラスを採用し、キズがつきにくく美しい表示を保つことができる。キー部分にはフレームレスキーを採用し、上下方向に隣り合うキーの間に段差を付けて操作ミスを防いだ。

京セラ製PHSに共通したページ送りキーをカーソルキーの上に備える

「HONEY BEE」にないカメラやメモリカードスロットを搭載

ソフトウェアの機能は同時発表された「HONEY BEE(WX331K)」とほぼ同じ。文字の色や大きさ、アニメーション、画像などでメール本文を装飾できるデコラティブメールにPHSとしては初めて対応するほか、電話帳データを転送できる赤外線通信機能、通話中にかかってきた電話をお知らせ音と名前表示で通知する通話中着信表示機能、フルブラウザのOpera Ver.7.2EXなどを搭載する。また、HONEY BEEにはないJavaアプリケーション実行環境が用意されている。

有効約130万画素のCMOSカメラを搭載し、撮影のほかQRコードの読み取りも可能。WX310以来のメモリーカードスロットも搭載し、2GBまでのmicroSDカードが使用できる。高度化通信方式のW-OAMに対応するほか、USBケーブルでPCと接続してのデータ通信も可能。台湾・タイとの国際ローミングにも対応する。

サイズ 約50×103.5×15.6mm(閉じた状態での最薄部)
重量 約112g
連続待受時間 / 連続通話時間 約580時間 / 約7.5時間
メインディスプレイ 2.4インチQVGA(240×320ドット)
サブディスプレイ 74×14ドット 1色
オニキスブラック / パールホワイト / トルマリンピンク