日本通信は23日、NTTドコモのFOMA携帯電話で、iモードメールの代わりにアップルの「.Mac」メールアドレスを利用可能にするサービス「ConnectMail(コネクトメール)」を発表した。2月1日からサービスの利用受付・提供を開始する。利用料金は年額4,800円。一部の初期機種を除くFOMA携帯電話に対応する。

アップルのインターネットサービス「.Mac」で提供されている、「ユーザー名@mac.com」のメールアドレスを、iモードのメールアドレスである「ユーザー名@docomo.ne.jp」の代わりに利用できる。iモードメールと同様に、新規メールが届き次第電話機まで直接配信されるため、メールチェック操作をしなくてもメールの着信を即座に知ることができる。.Macアドレスでのメール送受信にも、携帯電話に標準搭載されているメール機能が利用可能。携帯電話で受信したメールはサーバーから削除されないので、自宅や会社へ戻ってから再びPCで受信することもできる。

NTTドコモのパケット交換機と日本通信が、2007年12月7日に相互接続されたことで実現したサービス。従来、ドコモの携帯電話はパケット交換機を通じてiモードセンターを経由し、その先のiモード公式サイトやインターネットにつながっていた。今回のサービスではパケット交換機から先の接続先を変更し、日本通信のネットワークを経由してインターネットにつながる形となる。

ConnectMail使用中はパケット通信の接続先をiモードセンターから日本通信に切り替える

パケット通信の接続先を変更するので、.Macのアドレスを待ち受け状態にしている間はiモードメールが使用できないほか、iモードセンター以外からの接続を許可していないiモード公式サイトの閲覧もできなくなる。電話機のiモードボタンを押した際の接続先は「モバイルgoo」に変更される。電話機の接続先設定をiモードに戻せば、iモードメールやiモード公式サイトも利用できる。また、ConnectMailによるメールやインターネット接続だけ使えればよく、iモードのメールやコンテンツは不要というユーザーは、ドコモへ支払うiモード付加機能使用料(月額210円)は必要ない。

現時点では、接続先をConnectMailにしている間のパケット通信料金は定額サービス「パケ・ホーダイ」の対象外となるが、日本通信によれば現在ドコモ側で対応の準備を進めており、それが完了し次第、ConnectMailの通信も定額対象に含まれるという。また、将来的には.Mac以外のサービスプロバイダーや一般法人のアドレスにも対応したサービスを展開したいとしている。