KDDI、沖縄セルラーは16日、報道関係者向けにau携帯電話の新製品「W56T」」(東芝製)・「W54S」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)・「W54SA」(三洋電機製)の体験会を開催した。体験会では、新製品の実機を展示したほか、これら3機種より導入される新プラットフォーム「KCP+」の導入により実現した新機能の紹介を行った。

「W56T」「W54S」「W54SA」の3機種は、米Qualcommのチップセット「MSM7500」、OS、ミドルウェアなどから構成される統合プラットフォーム「KCP+」を搭載する。2007年秋冬モデルのハイエンドモデルに位置づけられる。

KCP+では新たに、au携帯電話の待ち受け画面にさまざまな情報を表示できる「au one ガジェット」を搭載した。ブログ、SNS、ワンセグ、メールの新着情報など、最新の情報を待ち受け画面に表示できる。プリセットのガジェットに加えて、コンテンツプロバイダーが提供する有料のコンテンツなどを追加することも可能だ。ガジェットコンテンツは随時追加していく予定だという。

待受画面は、上からEZニュースフラッシュ、ガジェット、下がGoogleの検索窓の並び淳がデフォルト。順番や表示・非表示は設定で変更可能だ。

そのほかの新機能として、画面を上下に分割することで、2つのアプリケーションを同時に表示できる「マルチプレイウィンドウ」を搭載する。KCP+に含まれるアプリケーションのほとんどを同時に表示することができる。

新開発スキームイメージ

そのほか「W56T」「W54S」「W54SA」では、他社からauに機種変更したユーザー向けの機能として、他社携帯電話のメインメニューに似せたGUIへと変更できるサービス「他社機種メニューに変更」が利用可能。au携帯電話の操作に慣れていないユーザーでも、機種変更前に使用していた機種の使い勝手を再現したファイルをダウンロードして着せ替え設定することで、使い慣れた操作感で操作することができる。NTTドコモのNEC、パナソニック、シャープ、三菱電機、富士通製および、ソフトバンクモバイルのシャープ、東芝製携帯電話のうち代表的な機種のメニューを用意している。

「他社機種メニューに変更」は、無料で利用できるが 別途、パケット通信料が必要。対象機種は、W54SA、W54S、W56Tのみだが、随時追加していく予定だという

また、「W56T」「W54S」「W54SA」より機能を拡張する「LISMO」の紹介も行った。新バージョンのLISMOはソニーと連携し、サービスを拡充している。「着うたフル」をウォークマンに転送して再生できるほか、HDD搭載コンポ「NETJUKE(ネットジューク)」の楽曲を携帯電話との間で共有することが可能。

NETJUKE(ネットジューク)に貯めた楽曲をケータイまたはウォークマンに直接転送できる

加えて、パソコン向けの統合ソフト「LISMO Port」を投入する。「LISMO Port」は、ソニーの音楽管理ソフト「SonicStage」を基本とした「LISMO」向け音楽管理ソフト。au携帯電話に保存している「着うたフル」「ビデオクリップ」のバックアップやCDからの楽曲読み込みなど、再生機器を横断して楽曲の一元管理が可能。また、レーベルゲートとの連携により、音楽配信サービス「mora for LISMO」が利用可能。

ソニーのウォークマンやネットジュークと連動した「LISMO Port」の転送画面。楽曲を選択し、左隅の「ケータイ転送」か「ウォークマン転送」のアイコンを押すだけで簡単に操作できる